【わたしのなかの「冬の女王」
~ 夜が来て 朝が来て、また夜が来る の巻】
きょうのできごと。
午前3時すぎ、目が覚める。
ラジオのスイッチに手を伸ばすと
久しぶりに浅川マキ特集をやっていた。
最後のシメは、やっぱり「カモメ」。
「夜が明けたら」
「ちっちゃな時から」
「ふしあわせという名の猫」
「赤い橋」
「裏窓」
などなど、
途中からだったので全部聞けなかったが、
でもまんぞくまんぞく。
一月に生まれ、一月に死んだ。もう11年になる。
救いようのない昏い歌ばかりのシンガーだったが
いちどきり行った京都でのライブで
暗闇にスポットが差した黒服黒髪の姿が目に焼き付いている。
それも確か底冷えのする日だった、と思う。
「時代に合わせて呼吸する積りはない」なんて曲もあり、
カッコよさは、わたしのなかでは永遠なのである。
あさかわ・まき(1942~2010年) 昭和に活躍したアンダー・グラウンド・ミュージシャン。テレビには姿を現さず、ライブだけでお目にかかれるブルースの女王。ジャズ、ゴスペル、フォークソングなども独自の解釈でアレンジし、「渇いたブルースをうたわせたら右に出る者はいない」と言われた
[参考記事]
言葉を友人に持とう 2019/07/04公開
パラダイス絶滅 2019/02/22公開