囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

碁縁は異なもの味なもの

2023年03月26日 | ●○●○雑観の森

 

【文化・スボーツに限らず、この世の不思議は至る所に存在する】

 

 

「岡目八目」という囲碁由来の言葉があります

 

「第三者には、当事者よりもかえって物事の真相や得失がよく分かること」

江戸初期の俳諧書「世話尽(せわづくし)」に囲碁用語として収録されています

「岡」は、「岡惚れ」「岡焼き」などと同じく、直接かかわりのないことを意味し

「岡目」は傍観する者なので、「傍目八目」と書くこともあります

 

対局者はとかく熱くなり、判断がぐらつき、思わぬミスをすることがあるのに対し、

はたで観戦している者の方が、冷静に大局的に判断できることがあります

級位者が有段者に助言してしまう、なんて不思議なことが起きてしまいます

転じて「第三者のほうが的確な判断ができる」という比喩的表現となったようです

 

ちなみに、

「対局者より観戦者の方が八手先まで見通せる」との解釈がありますが、

「八目ほども得をする」というのが正解でしょうね

 

ともかく、対局が終わるまでは、横から口出しするのはご法度となりますが、

気の置けない碁友たちの自由対局なら、これもまた妙味となる場合があります

無駄口を叩きあいながらの対局も時と場合によりけりであって

そのあたりの「さじ加減」がまた地域同好会ならではと言えるかもしれません

もちろん、賞品や昇格が掛かる〝公式戦〟では違反となりますので、ご注意あれ

 

 

 

▲展覧会の作品のなかで、ひと目で「ともだちの作品が最も上質」と思えた

lineで指摘すると、本人びっくり

まさに岡目八目とは、このこと!

これもまた御縁の妙と言えようか

 

 



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