【無言で胸を一つ叩く ~ 愛と誠は永遠に ~ 季節外れの「仮名手本忠臣蔵」 の巻】
■TVのなかの政治家たちは、何故かマスクをしていない。
アリのように懸命に働いているかの様に見せている。
映像はリアルでストレートだから誤魔化しはできない。
薄笑いが垣間見え、真剣でないことが分かる。
自分の心に向き合うことのない者たちは
集塵監視いや囚人監視いや衆人環視のもとにある。
国会中継を見ていれば、悲しいかな
若い世代、その下の子供たちだって
この国を愛する心が萎えてしまう危機的状況であろう。
◇
■いま、まさに、コロナ、コロナだが、
モリカケなど一連の疑惑が終息したワケではない。
執行猶予している、とでもいえようか。
実直な現場職員(国有財産管理担当)の自死は、
彼の「契約相手=国民」への悲痛な叫びを
手書きの手記と遺書で確かに遺した。
ふと、
季節外れの仇討ち芝居のワンシーンが頭に浮かんだ。
むろん「無言の演技の凄み」についてであり、
永遠のファンテージとしてである。
塩冶判官(えんやはんがん=浅野内匠頭)は
高師直(こうのもろなお=吉良上野介)への刃傷に及び、
その咎によって、切腹申し付けられる。
憎まれ役の上使の一人が声を張り上げ、
判官が黒の衣装を脱ぐと、その下は白の死装束である。
「殿は腹を切り、御家は断絶」というわけだから、
支度にかかる家来たちの動作も自ずとあらたまり、
皆の胸中も悲しみと怒りの炎に包まれる。
だが、ここは何としても堪えねばならぬ。
判官は腹に短刀を突き立てる。
死への旅路に赴かんとしても、判官はなお、
駆け付けるはずの家老・大星由良之助(大石内蔵助)を待つ。
大星が現れると、判官は無念の思いを両眼に込め、無言で訴える。
そして大星は、主君の意を悟り、胸を一つ叩いて見せるのだ。
判官は、満足の笑みを浮かべ、やがて息絶える。
むろん、無言で胸一つを叩いたのは、
「高師直を必ずや討つ」
との強い決意を伝えたものである。
主役のみならず、家来一人ひとりの無言の演技の凄みが
この芝居をして、日本人の愛と誠の魂を震わせてきたのである。
「ロックダウン」報道で深読みした
↓
念のため、いま一度書いておく
ブログの政治話は空想、風刺、例え話、落首である、と
ネット社会まで監視している隣の強権力国家なら
わたしごときは、とうに身柄拘束されているだろうし
かの国の長期政権の文脈から推測すると
早晩そのようになる可能性を決して否定できない
俗物にジョークは通じない、と言っている場合ではなく
いつ何癖を付けてくるか分からない世情に入ったようである
いまだって、令状を取ればIPアドレスや通信記録を把握できるのだから