【3年前の時代祭の巻】
■2016年秋、時代祭行列を眺めていて、ふと振り向くと「碁」の大きな看板があった。
雑居ビルをエレベーターで上がる。
人のよさそうな妙齢女性が席亭で、その娘世代の二人もいた。
一人は元女子学生王者で関西棋院インストラクター、もう一人は席亭の姪である。
■あれから3年。
年に何回か、土日におじゃまし、小さな棋戦で優勝や準優勝させてもらったこともある。
最初は三段で打ち始めたが、今は四段で打っている。
◇
■今日は、本拠地同好会が休会だったため、京都へ。
この囲碁サロンで「土三会」という棋戦があった。
「土曜三条囲碁杯」の略。対象は「二段以上」である。
■この日の成績は2勝2敗。
八段と五段に負け、七段と四段に勝ち。
今の棋力からすると、こんなものである。
しかし負けは惜敗、勝ちは大勝。
特に七段との3子局は、中盤の一瞬の隙に当方のハンマーパンチが入り、大石を撲殺。
あれよあれよという間に、4カ所の大石が死んで、盤上の4分の3以上が我が方に。
100目以上の大差が付いて、七段さん投了となった。
「甘く見てたら勝てないな」とポツリ。夕闇に消えた。
申し訳ないが、爽快である。
■外では、時代祭の行列に観光客らが見入っていたようである。
行列があと30分で通るという頃に、わたしはビルの中へ。
ビル4階の囲碁サロンでは、祭りの音は聞こえない。
別世界であった。
注:京都三大祭のフィナーレを飾る「時代祭」は、毎年10月22日に開催。今年は、新天皇即位「即位礼正殿の儀」が執り行われたため、26日開催となった