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縁の下の眠り猫 ~寝言は寝て言う~

縁の下の眠り猫こと中野泰祐の小休止ブログ
只今フィリピン赴任中!!

奥住正道さん

2009-09-08 22:50:25 | 紹介
雑誌「商業界 9月号」で奥住マネジメント研究所の奥住正道会長が興味深い記事を投稿されていました。
要約すると

「近年の流通業不振(特に百貨店)の原因は景気悪化でも消費者ニーズの変化でもない。業態のコンセプトを忘れてしまったから」

とあります。

百貨店に話を絞れば、「Way of Lifeー顧客の生活をこんなにも楽しくできる」と提案していたはずの売り場が、単に売れるブランドの店を集めて、いわゆるショッピングビル的な発想に陥ったところに不振の原因があると説いています。

売れる店は利益に繋がり、売れるということは顧客ニーズを満たしていることになる。この点だけを見れば決して悪いことではありません。

しかし、「提案」することが本来のコンセプトであったはずです。

これでは顧客の認識が「あの店に行けば何かある」から「欲しい物があるから買いに行こう」に変化してしまいます。

前者は顧客行動そのものが「自店に行く」となっていますが、後者は「買い物に行く」という顧客行動の選択肢のひとつになってしまっています。これではでは当然ディスカウント店の様な安売りをコンセプトとしている業態に顧客を獲られてしまいます。

目的と手段が混ざる。

「儲ける(手段)」ことは「企業の存続(目的)」の為にあるのです。

つまり「企業の存続(目的)」の為にならない一過性の「儲ける(手段)」は逆効果なのです。
偽装問題による会社の倒産などは最たる例ではないでしょうか。

ライブドア問題が話題だった頃、誰かが言っていましたね

「金儲けは悪いことですか?」と。

金儲けが悪い訳ではありません。目的を企業意義を忘れてしまったことが悪いことだったのです。



浜口隆則さん

2009-09-07 17:50:07 | 紹介
 「日経ビジネス アソシエ 2009 9/1号」に「私の成功法則」という企画で色々なビジネスマンのコメントがありました。

 今回はその中の一人、ビジネスバンク社長 浜口隆則さんの言葉を紹介します。
 
 浜口さんはレンタルオフィス事業を展開し、多くの起業家と接してきた人です。
記事のタイトルは

「雪が降っても自分の責任」

 この言葉は比喩ではなく、実際に浜口さんが起業当初、冬に雪が続き客足が著しく落ち込んだ時、一ヶ月でいいから覚悟を決めてやってみようと思いついた言葉だそうです。
 
 この言葉には私も気を引き締めなくてはと考えさせられます。

 口にしないまでも「景気が悪いから」「上司が部下が悪いから」「商品が悪いから」だから「仕方がない」と心のどこかで必ず思ってしまっている気がします。

 近年流行の「○○に学ぶ成功学」や「○○はやってはいけない」などの自己啓発本なんかよりも、よっぽど問題に対し核心であり重要な要素だと思います。何よりも秀逸なことは解決方法が己の中に既にあるということです。

「雪が降っても自分の責任」

 みなさんも一ヶ月間チャレンジしてみては?…………、なんて気軽には薦められませんね。私自身ができていないのだから。

 もし、このような気概を続けることができたのなら、確実にワンランク上の私になれることでしょう。

 このブログを機にチャレンジしてみようと思います。(ああぁ、言ってしまった…)

小山薫堂さん

2009-09-06 23:07:53 | 紹介
最近になって注目している人がいます。

タイトルにある小山薫堂さんです。もともと放送作家で代表作は「カノッサの屈辱」。今は「おくりびと」の脚本家として有名な方です。

私個人はFMヨコハマのコメンテーターと認識していました。ラジオの会話から頭の回転がいい人と感じていました。

先日買った雑誌「DINE No16.17合併号」にそんな小山さんへのインタビューが掲載されていました。

記事全部が興味深いものでしたが、中でも東北芸術工科大学で小山さんが行った講義が面白かったので紹介したいと思います。

①出会いの名刺を作る
 小山さん曰く「人との出会いは大切。その出会いにおける最も重要なきっかけづくりは名刺」だそうです。

ただばら撒くのではなく大切な人と出会うための道具。
何気なく配ればただの紙切れ。でも、愛着を持ち「とりあえず配る」以上の気持ちを込めることで、人生で重要な出会いに換える道具となる。

確かに仕事を続けていると、名刺を交換することがただの作業となってしまいがちです。

しかし、よく考えてみると自分が望む人と名刺を交換することは重要であり、とても困難なことです。

それが仕事で重要なキーパーソンとなればなお困難でしょう。

例えば、喫茶店で偶然好みの異性と相席になったとしましょう。果たしてあなたは相手とアドレス交換ができるでしょうか?

きっと話すことさえできないで終わってしまうでしょう。私なら絶対にそうです。
万が一アドレス交換ができた時、あなたの心は期待に膨らみ、そのアドレスを前に何度もメールの書き直しをするでしょう。

「人との出会いは大切。その出会いにおける最も重要なきっかけづくりは名刺」

小山さんのこの言葉はビジネスマンに限らず本当にいい言葉だと思います。

私も仕事とは別に個人の名刺を作っています。インパクトのある名刺や見た相手がツッコミたくなるような名刺、読みづらい名刺も効果がありました。

残念ながら好みの異性には巡り会っていませんが、個人的な知り合いだけでなく、そこから仕事の関係に繋がったこともあります。

たかが名刺されど名刺。

みなさんも是非名刺を見直してみてください。