その前に、縁起とは一般的には、”良いこと”、”悪いこと”の起こるきざしの意味で用いられます。
「縁起を担ぐ」、「縁起が良い」、「縁起が悪い」という風に使います。
「縁起を担ぐ」とは、以前に良い結果が出たと言われる行為と同じ事をして、今回も上手く行くように推し量ることです。

さて、このシーン。
イニング間の攻守交代時にマウンド上に置かれたボールを取っているのではありません。
ファールボールなどでボール交換をして、新しい(ほとんどはボールボーイが綺麗にしてくれた)ボールを受け取った後、必ずマウンド上の土をボールに付けています。
実際にこれが縁起を担いでいるものかどうかは聴いていないので判りません。
でも、本人の中では何らかの意味を持っているものでしょう。
なお、マウンド上の仕草としては、1997年4月6日、約二年ぶりにマウンドに戻ってきた桑田真澄がカムバックの際、マウンドにひざまずきながらプレートに右肘をつけたシーンを思い浮かべます。