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にふぇーでーびる 沖縄 斎場御嶽 / せーふぁうたき(沖縄県南城市)

沖縄へ行ったならば、必ず訪れておきたかった場所で、沖縄県南部の南城市の知念半島にあります。

「御嶽(うたき)」とは、奄美諸島から宮古・八重山にいたる南西諸島に広く分布している聖地の総称です。

斎場御嶽(せーふぁうたき)は、琉球の最高神女(さいこうしんじょ)であった聞得大君(きこえおおきみ)さんの就任の儀式が執り行わられ、国の吉凶を占う儀式も行われた、琉球王国最高の聖地です。なかでも、斎場御嶽は数ある御嶽の中でも琉球王国最高の聖地として、王府が直接管理していました。

名称については多くの説がありますが、歴史的な文献には「さやはたけ」「サイハノ嶽(たき)」「さいは」などと記され、神の島と言われる久高島とともにアマミキヨ(琉球の神話にみえる神。海にただよう島々に草や木をうえて琉球の国土を創成したといわれる)の霊地として国王自らが巡拝する習わしがありました。

斎場御嶽の中にはイビと呼ばれる霊域が6ヶ所あります。その中でも、大庫理(ウフグーイ)、寄満(ユインチ)、三庫理(サングーイ)はいずれも首里城内にある建物や部屋と同じ名前を持っていることから、両者の深い関わりを示すものと言われています。

また、欠かせない場所として、琉球王国の最高神女・聞得大君の就任儀礼である「お新下り(おあらおり)」です。聞得大君は国の祭祀をまとめる重要な役割を担っており、王族の女性がその地位に就きます。首里城から出発し、南風原・与那原・佐敷を経由して斎場御嶽に着くまでの各地方の神役(かみやく)たちが参列する国の大きな行事でした。その主会場が斎場御嶽です。国の最高神職に就任する重要な儀式である「お新下り」の祭祀場として選ばれたことは、この御嶽の重要性を表しています。

斎場御嶽は2000年12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、世界遺産リストに登録されています。

なお、斎場御嶽を訪れる心構えとして、以下の案内があります。
1.入場券売場から斎場御嶽入口までの移動時間を含め1時間~1時間30分を要します。心と時間にゆとりをもつことで、より聖地を体感できます。
2.肌の露出の激しい服装は控え聖地に相応しい身支度で訪れましょう。
3.参道の保全からハイヒール等は控え、歩きやすい履物でお願いします。
4.御嶽から動植物はもちろん石やモノを持ち出さないようにしましょう。
5.入場の前にマナービデオ(約3分間)を視聴いただきます。
6.三庫理(サングーイ)など6カ所のイビ(神域=拝所)を背景にした人物撮影は、神域へお尻を向けることとなります。できるだけご遠慮ください。
7.祈りを捧げている方への声かけはご遠慮下さい。
8.参道の入口に御門口(うじょうぐち)があります。地元の方はここで一礼(あいさつと自己紹介)をおこなっています。
  ※御嶽内は本殿、御門口は拝殿の関係にあり、かつて一般の方はこの先には入れませんでした。
9.御嶽内6カ所に香炉(四方形の彫石)があります。神聖な石ですので手を触れたり、動かすことはご遠慮ください。

聖域・斎場御嶽は、原始の森に眠っています。

足を踏み入れると、そこは神秘的な雰囲気に満ちた緑の空間。鳥のさえずりと木々のざわめき、自然の声だけが響き渡ります。

巨大な岩が三角形を描く、三庫理(サングーイ)は、左側の岩と右側の岩がバランスを取っていることから、安定の場所といわれています。


三庫理を奥に進むと、左手に神の島・久高島を拝むことができます。

沖縄では、蝶は天からの使者といわれているとのことです。

斎場御嶽は沖縄を代表する聖地です。その信仰は今でも絶えることなく続いており、現在でも「聖なる空間」として手厚く守られていました。

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