
Working Woman キャリアセレブ塾 数字で見る男と女の働き方【第2回】語られざる男性差別 男性に“職業選択の自由”はあるのか [1/3](日経ビジネスオンライン) - goo ニュース
友人曰く、それってホントに......「平等」か! と思わずタカトシから突っ込みが入りそうな記事を目にしたので紹介いたします。
>それは、ある消臭剤のCMだった。「ちょっとこれ見て。ひどいよ」。知人の男性に促されて製造元のホームページに載っていたCMを再生すると、可愛らしいアニメーションと歌声の後で、こんな一節が耳に入ってきた。「我が家のオトコは何だかにおう」。そして、鼻をつまむ女性が登場する。
知人が不愉快に感じたのも無理はない。家族のために1日中働いて疲れて帰ってきたところに「スーツがくさい」なんて言われたら頭にくる。筆者が男性なら「そんなことを言うなら、自分で働いて稼いできてください」と思うだろう。
男女を入れ替えて「我が家のオンナは何だかにおう」としたら、どうか。こういう表現は女性蔑視と批判されそうだから、企画会議でボツになるだろう。女性に関する表現には気を使うのに、男性に関する表現には、なぜこんなにも鈍感なのか。
柳沢大臣の「女性は産む機械」発言が女性差別と問題になっているが、それならかつて流行ったCMの「亭主元気で留守がいい」や、定年退職後の夫を“濡れ落ち葉”“粗大ゴミ”と称するのは男性差別である。筆者は女だが、こういう表現を平気で使う人の気が知れないし、そんな人には女性差別を語る資格もないと思う。
これは、ネット上で公開されている「Working Woman キャリアセレブ塾」(日経ビジネス On Line)で連載しているコラムの一部を抜粋したものです。
今までフェミニズム論というと、男女それぞれの立場なり主張を代弁して論を戦わせるだけというイメージが強かったのですが、今回のコラムの様な論調を目にすると、自分の中にあった誤解が解けていく様な感じがいたしました。
実は、ある種のブームに乗じた擬似フェミニズム

もちろん皆が皆そうだった訳ではないのですが、あまりにも「男女平等」の名の下に、単に立場の逆転を狙った意図がある議論が目についたからであります。
この様な擬似フェミニズムに対して、今回の様な議論を女性の立場から提起されると、意識ある男性は真剣に耳を傾けると思います。
例えば、今回の記事で紹介されているCMコピー「我が家のオトコは何だかにおう」に対して、男女平等やフェミニズムを謳う女性の立場から批判の声が上がる様になったら本物だと思います(記事にもある様に、これが「我が家のオンナは何だかにおう」というコピーだったら大変だった事でしょう

フェミニズムや男女平等社会を謳う以上、この種のCMコピーにも過敏に反応する様にならないと真のフェミニズムは根付かないものと思われます。
また、この記事を見た私たち男性も、これを単なる男性擁護の論調として受け留めるのではなく、男性差別に対して女性の立場から問題が提起された事実を真摯に受け止め、真の意味での「男女平等」という概念に対する理解を深めていかなければならないものと感じました。
真のフェミニズムとは、あくまでも「男女平等」であって「男女逆転」ではない様な気がします。



最近は、フェミニズムに対する批判も見られるようになりました。
いきすぎた感じがするのでしょうか?
拡大解釈をしてしまっているのでしょうか?
擬似フェミニズムというのでしょうか、違和感を感じる部分があります。
個人的に気になったのは、立場の逆転を意図したフェミニズムでは、問題の先送りになっても解決にはならないという事でした。
コラムでも指摘してある通り、女性差別には敏感なフェミニストの方も、男性差別に対して鈍感であればフェミニズムを語る資格がないという事です。
それは、もちろん男性に対しても言えると思います。
異性に対する差別とは、その構造上、セクハラのみならず人種差別や宗教差別に発展する恐れがあると思われます。
フェミニズムを隠れ蓑にした男女の立場の逆転は、「立場の逆転」のみを繰り返す負のスパイラルに陥るものと思われます。