
今日「たけしの日本教育白書」という番組を見ました。

偶然テレビをつけたらその番組がやっていて、いつの間にか見入ってしまったというパターンです。
計6時間の長時間生放送で、結局やる事があり最後まで見られなかったのですが、ちょうど私が目にした時間は学校の教育問題について取り上げられておりました。
いやぁ~、いろいろ考えさせられましたね。
昨今問題となっている学校教育の荒廃を中心に番組は構成されていましたが、その温床となっている事例等をいくつか挙げながら、「あるべき姿」について議論されておりました。
番組では、このブログでも度々取り挙げた「いじめ」問題に焦点を当てておりましたが、学校・生徒・保護者それぞれに問題点がある事が浮き彫りとなりました。
学校や教員側の問題では、文科省・教育委員会・学校からなるヒエラルキーが教育現場の硬直化を招いている気がしました。
拙ログでも触れましたが、先生を評価するシステムが数字(データ)でしか表れない以上、問題の解決よりも先に隠蔽に走ってしまう先生がこれからも後を絶たない事でしょう。
また、生徒・保護者側の問題では、家庭における躾の問題が大きな要因であり、特に親が大人になり切れていない現実が大きい様にも思われます。
もちろん「家庭の躾」に関してはマニュアルがなく、その全てが親の裁量に委ねられる訳ですが、その肝心な親が大人になり切れていない現実が全ての元凶でありましょう。
これらの現実は、日本教育の将来にとって深刻な問題かと思われます。
お金があるのに給食費を払わない親達や、生徒と同じ年代の子ども達相手に買春してしまう淫行教師などなど…、番組を見ていて非常にやるせない気持ちになりました。
日本はどこかおかしいっ!と感じたのは私だけではないはずです。
その番組に出ていたコメンテーターも言っていましたが、いつからか日本人は「恥を知る文化」を忘れてしまった様な気がします。
「周りから見たら自分がした行為はどの様に映るのか」といった自らを顧み戒める姿勢は、今の混沌とした世の中だからこそ必要なのではないでしょうか。
「こんな事をしたら恥ずかしい」、「あれをやったら恥になる」といった「恥の文化」が、自らを律する気持ちを養い、「人はかくあるべき」という美学を育むのだと思います。
四六時中他人の目を気にして生きる必要はありませんが、自分の内にあるモラルや常識と対話をしながら生きる姿勢は必要不可欠であろうと感じます。
その「恥を知る文化」こそが、今の日本を復興させる唯一の術なのではないでしょうか。日本はもう一度「恥を知る文化」から学び直すべきだと思います。
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