福祉革命!

今、福祉業界は 崩壊危機に直面中。人は心で生きてます。皆さんに愛と勇気を…

途轍もない課題

2010-04-23 00:23:13 | Weblog
先日、余命を宣告されながら気丈に限られた命と覚悟を持ち精一杯向き合っていらっしゃる方が涙を流し「死が近づいているのを感じる」と、つぶやかれた時、自分は返答が出来なかった。
深く大事な事程、心を伝える適切な言葉が見当たらない気がする。

例えば、葬儀等で微笑を浮かべながら丁寧に喪主に「ご愁傷様です」と、伝えたら、喪主はどう思うのだろうか。どんなに美辞麗句を並べてもその人の思いは顔の表情や無意識の行動等に現れるものだと思う。

どんなに福祉現場の経験を重ねても、福祉の現場に限らず、人の死に直面する仕事に「慣れ」は自分はないと思う。

介護職の現場でも割り切れない心の葛藤を抱く事は多々あるかもしれない。
例えば、昨日まで笑顔で話をしていたご利用者が翌日亡くなられ驚く事がある。

介護職は「命」という途轍もない課題と背中合わせの職業であると思う。対人間職のプロとして、後悔の念にかられないように、「今」を大切に向き合う事は使命ではないだろうか。
また、人として「今、この瞬間」の積み重ねが貴重な人生の一ページである事を再認識したいと思う。
「人の生死」をどう受け止めていくかは、個々に違うだろう。言葉では伝えきれない程、奥深いものだから、介護職としての経験に多大な影響を及ぼす分岐点なのかもしれない。