福祉革命!

今、福祉業界は 崩壊危機に直面中。人は心で生きてます。皆さんに愛と勇気を…

本末転倒

2011-05-22 20:17:05 | Weblog
介護保険の導入と同時に福祉の民営化が急速に進み営利中心になり、多彩な資格、介護サービスが導入され「介護業界」と呼ばれ始めた。

「家族」という絆さえ溶かしてしまうような生暖かさの塊の企業進出が、家族がやるべき事、やらなくてはいけない事のハードルさえ下げ、意識さえ奪ってしまった結果が今の福祉の現状かもしれない。
先日、在宅ケアマネの知人から「在宅中心型のゴールドプランはどこにいったのか?不景気もあり共稼ぎの家庭が増えて要介護2以上の方は殆どご家族が入院後は、施設の入居を希望されるから、最近、居宅の件数が減ってる」と、話あり。

デイサービスや入居施設が増え、家族は介護は大変だから、他人に任せた方が安心等の理由で、介護サービスを利用される方が多い。
営利企業はお客様獲得しなければ経営出来ない。ご利用者を考えてのサービスというより、家族負担の軽減主体でサービス導入されるケースが少なくない。

自分は「介護が充実する」と、いう事と「本人主体の福祉」と、歯車が掛け違っている気がしてならない。

介護現場でも似たような事があるのではないだろか。

「手早くやらなければ仕事が増えるから」等の介護都合の理由で、目の前に居る主のご利用者の存在さえ見失って業務をこなす事だけに終始されていないだろうか。

「誰の為の介護?」「何の為の介護保険?」介護の専門職として今一度見つ直す必要がある気がする。

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「無意識」

2011-05-16 19:04:13 | Weblog
最近、「無意識」は「悪」ではないが「罪」だと思うことがある。

某福祉施設の話であるが、介護職員がご利用者の相談を介護の責任者にした時、責任者が小言で「面倒くさいなぁ」と、ぼそりと発した。
無意識での発言だったかもしれない。
相談した介護職員は二度と責任者に相談しないだろう。

また、訪問介護員Aさんがご利用者宅を訪問。笑顔で帰りの挨拶をご利用者とされ、玄関を出た瞬間にAさんが肩を下ろし、ため息をついてる様子を窓越しから見ていた。ご利用者は、次の訪問日まで「何か自分が悪い事をしてしまったかな?」と不安で仕方がなかったという。

無意識の言動が相手を傷つけ不安にする事もある。
悪気がないから、相手の心に気が付かない。
頭で考えてもわからない。
つい「なんで?」と、口走ってしまう。

何気ない「ふとした瞬間」の仕草にドキッとする等、「無意識」は内面を写しだす鏡のようなものかもしれない。

先日、ナインティナインの番組で、高級食材を一流シェフが調理し、ゲストが食べて「美味しそうに食べてしまうと負け」というコーナーがあった。味覚も5感の一つ。
美味しいものを食べて不味そうな表情を表すのは、意識しても難しい事を改めて感じた。
感性を意識する事は高度な事だと思う。
しかし「無意識」を意識する事は意識向上の為にも、対人間職のプロとしても必要不可なのかもしれない。

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福祉職とプロセス

2011-05-04 19:09:39 | Weblog
自分は福祉職として結果以上に過程(プロセス)を大事に思ってきた。

先日、寝返りも自力では難しい寝たきりのご利用者が福祉施設のショートステイに入所され、大きな痣が退所日に発覚。
しかし、原因の詳細説明もご家族、ケアマネになく、送迎時に相談員がご家族に「痣ができちゃったみたいで…すみません」と、軽く家族に謝罪されただけだった。
ご家族は「お世話になってるのだから、おおごとにしたくない」と、ケアマネに話されたという。施設側はどう考えているのだろうか。
家族も本人もケアマネも何も言わないから、ほっとけばいいと、思っているのだろうか。
又、それ以前に何も感じていないのだろうか。

福祉職だけに限らないかもしれない。
相手の思いを感じられず「無」にして「責任を取りたくない」「取りあえず謝ればいい」等の自己保身では相手には伝わらない。

万全を期したつもりでも事故を防ぎきれない事もある。
「事実」イコール「結果」としてだけを考えるのではなく、プロセスをどう考えるかが福祉現場の管理指導として重要な鍵になるのではないだろうか。

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