不来庵書房 裏庭倉庫

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基本的に、小生の琴線に触れたニュースを集めただけです……
雑記・雑感も少々。

『葬送のフリーレン』雑感

2024-02-08 | ドラマ
話題作の一つ。

数千年の寿命を持つであろうエルフ(和製ファンタジーに出てくるとんがり耳の長寿種族)の魔法使い・フリーレンが、かつて共に魔王を倒す冒険をした勇者ヒンメルとの道行きを約80年後に再び旅する話、というのが簡単な要約かと。

あらすじや登場人物の魅力、各エピソードの感想は他所様に譲るとしまして。

エルフという長命種と一般的な人類の時間間隔に対する差異を丁寧に描写しています。恐らく人間もエルフも、人間の時間間隔にある「年」「季(3ヶ月前後)」「月」「旬(10〜15日)」「週」「日」「時」「分」「秒」の感覚は共通しています。
その上で、作中に描写はありませんが「年代(10年)」「世代(30年)」といった人間には若干薄い感覚、更に「世紀(100年)」「千年紀(1000年)」といった通常の人間の寿命を大幅に超える時間感覚を持っているのでしょう。

一級魔法使い試験編くらいから魔法対戦の比重が重くなっているような気がしますが、本作魔法使いには妙なリアリティを感じます。

野菜の収穫や難破船の残骸の片付け、がけ崩れで道の上に崩落した土砂の除去に魔法を使っているあたりが、妙に現実的でした。いずれも人手では十数人、場合によっては数百人の人足が必要な作業でしょう。はっきり言えば現代なら農業機械や土木機器の出番ですが、機械文明や動力革命が起きていない世界であれば魔法が使われていてもおかしくない作業です。

読み進むにつれ、昔アートディンクが出していたパソコンRPGの『ルナティック・ドーン』シリーズを思い出しました。駆け出し冒険者は最初に手紙の配達や荷物の配送、代金を預かっての買い物などをこなしていきます。次第に仲間を増やし、モンスター討伐やダンジョン探索、そして周期的に現れる大ボスの討伐へと進むのですが、本作で農作業や土木作業をこなす様が『ルナティック・ドーン』の初期に重なります。

……下敷きになっている和製ファンタジー世界のお約束、勇者・戦士・僧侶・魔法使い・シーフ(盗賊)による魔王討伐の旅ではまず描かれないシーンですし、その影響下にあるナーロッパ世界を舞台とした各種の創作でもちょっと記憶にない挿話ですが、こうした農業・建設土木業への魔法の応用はあって当然とも言えます。丁寧に描写している作品だと、さらっと「魔法で構築された」建築物や構造物が出てきますが。

多分、今後フォロワーの作品があちこち出てくるような気もしますが、本作のような回想型の物語は新鮮な気がします。どのように結末を迎えるか、今から楽しみですね。

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「あさって小学館から本が出るんですが…不安すぎます」連載中の新人漫画家が異例の訴え「経緯…

2024-02-08 | にゅうす
ある意味当然の反応かもしれませんね。
出版社が筆者(原作者)側に立たない、と宣言したも同然の対応ですから。

小説家・漫画家・イラストレーターも欧米並みにエージェントに依頼する必要がある時代でしょうか。
とはいえ、弁護士の数が不足気味なのは変わらず(法曹改革の結果は大失敗(食えない資格と認知される程待遇が悪化したので、法科大学院の閉課が相次ぐ))。
食うや食わずの駆け出し漫画家には金銭的に負担がきつそうです。

どこかの弁護士事務所で、格安の契約エージェントプランを出さないかなと。
原作料100万円までなら年間?万円とか。

芦名先生の遺族が徹底抗戦に出れば展開が違いそうですが、法的手段に出ないとこのまま有耶無耶に……となりそうです。


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