加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

荒れる一般質問②

2006-09-25 10:04:26 | Weblog
 さて、私が一般質問の前書きで触れた「共産党偏重の議事運営」について。
 20日にも一般質問が組まれていたのですが、この際東条の秋津台、永福台、嬉野東3地区の山林分譲地の水道整備にかかる一般質問がありました。明日9月26日には議会で産業建設常任委員会において当該地区の水道事業に関する所管事務調査が予定されています。こういう場合、我々が水道問題に関する一般質問をする場合、「その問題は委員会でやることになっていますので」と言って、質問を取り下げるよう要請されます。(実際、他の問題で委員会と内容が重複するので質問の取り下げを求められた議員がいます)委員会でやることを一般質問でやってしまうならば、委員会では一体何を審査するのでしょう?
 しかるに、この松本議員、村岡議員の質問が許可されていました。

 また、小薮議員は、滝野の「わかあゆ園」の事務についての質問をしていましたが、「わかあゆ園」は加東市のみならず小野、西脇、加西、多可と北播の市町が合同で運営しており、独自の議会をもって運営しています。わかあゆ園の事務につき、加東市議会は審査する権限がないのです。(クリーンセンター、みどり園等も同様)また、聞かれたところで市長は答弁のしようがないのです。
 議会宛にわかあゆ園の外来診療再開につき、4000名もの署名のある陳情書をいただいたこともあり、厚生常任委員会では「わかあゆ園の権限を侵さない範囲」ということに非常に気を使って事務調査をしました。そういうこともおかまいなしに、小薮議員がわかあゆ園の管理者加東市長に、わかあゆ園の事務運営についても一般質問をする。

 他の多くの議員が守るよう要請されているルールは、松本議員と共産党には適用されないのか?私のみならず複数の議員からも異論が出ました。
議長「松本議員の一般質問は、委員会とは違う切り口の質問なので許可した」
私「開かれてもいない委員会と、方向性が違うというのはどこでわかるのか」
議長(事務局長だったかも)「委員会は、勉強会である」
これには産業建設委員会の委員が怒り、「勉強会なら行かない。」
などなど。とりあえず議長裁量で議事は進行しましたが…

 少し話はそれますが、5月に決定した議場への国旗・市旗の掲揚、9月現在もまだ揚がっていません。本当は6月議会で掲揚すべきでしたが、予算がないということで「9月の頭に補正予算を打って、会期中には国旗を掲揚する」という議長の言葉を信用してその場は収めました。しかし、9月に補正予算が通過後「いつ国旗が揚がるのか」と聞くと、「見積もりを取り、受注生産なので3週間以上かかる。会期中には間に合わない」とのこと。怒りがこみ上げてきましたが、6月の言葉を素直に受け止めてしまった私にも非がないわけではないので、引き下がりました。
 しかし、合併記念式典の日、式場に立派な市旗と国旗が掲揚されていましたので、「あれを借りてきて掲揚すればいいではないか」と議長に言うと、「共産党の国旗に関する一般質問も出ているし、できない」という。この発言ですべてが共産党への配慮からの時間稼ぎであることが発覚しました。
 こう読むと、我々が国旗・市旗の掲揚にこだわっているように思われるかも知れませんが、「5月に掲揚の決定した国旗・市旗を、掲揚しないことにこだわっている人がいて、その人への配慮ですべてが左右されている」というのが現状です。

 このような共産党議会とでも呼ぶべきありさまを変えたい一心で、私は一般質問の前に長い前置きを付け加えたのです。

 この中のわかあゆ園に関する部分については小薮議員が「一部事務組合の議員は、直接選挙で選ばれていないのだから、住民の付託を受けた議員とは審査する内容が自ずから違う」という趣旨のまったく的外れであるばかりか、一部事務組合の議員は住民の声を反映していないかのような発言を行ったので、私は小薮議員に対する処分(懲罰)要求書を提出しました。

 さて、私の一般質問のあとに共産党村岡議員が質問。反論の一つくらいあるかと思っていましたがそれもなく、山本市長のアフガニスタン情勢に関する認識などに関する質問がありました。市政に関係あるのか、と思いますが議長が許可されているということは市政に関係のあることなのでしょう。
 その後、教育長に対し「私は戦時中学校の先生にお国のために死んでこいと言われた。帰ってきたら、先生に村岡君、すまなかったと言われた。どちらの発言が正しいのか」という質問があり、教育長が「戦時下の言論の自由がなかった時代、先生としてはそう言わざるを得なかったのだと思う」と述べたところ、突然
「そんなことを聞いているんではないんですよ!!!」と大声を出し(後で、あれで目が覚めたと言う議員もいたくらいです・・・!?)、最後には
「あなたには加東市の教育行政は任せられません!」などという暴言を述べました。自分の納得のいく答弁が得られなかったからと言って、「任せられません」はないと思います。

 これは教育長の名誉にもかかわることでもありますし、複数の議員で懲罰動議
を提出いたしました。

 しかもこの件に関する調査の過程で、村岡議員が通告書にない質問をしていたことが判明しました。一般質問は、市政について広い範囲で質問できるので、内容把握のため内容を通告することになっています。通告は、読み原稿に近いものの提出を求められ、私も決算特別委員として資料を読む間を縫って質問の部分に関しての読み原稿を作成し、提出しました。他の議員も同じです。しかるに村岡議員は通告書にないことでも質問できるという。まったく不思議な議会です。
 これについては、6月議会でも対応に差があったことを指摘し、「原稿を出すのなら出す、出さないなら出さないで統一してください。今のままではまじめに出している者に対し不公平」と述べ、議会運営委員会で「読み原稿を作成し、提出する」ということに決定していたのです。(ちなみに、村岡議員は議会運営委員会委員でもあります)今回もこういう対応を取ったということは、私に次の一般質問の機会があるかどうかはわかりませんが、もしあったとしても原稿を提出する必要はないでしょう。実際、複数の議員がもう原稿を出す気はないと言っています。議会運営に協力し原稿を提出した多くの議員の善意より、一部議員の勝手な質問を優先した議会運営をしてきたのですから、やむを得ないと思います。答弁を作る市役所は大変になるとは思いますが…。

 2本の懲罰動議が提出されましたので、議会の最終日は28日の予定でしたがもう一日追加の日程が組まれることになろうかと思います。本来は早く次のステップへ進まなければいけないのですが、市政と議会を共産党から守るために戦っていかねばなりません。40年の経験には敬意を表しますが、だからと言って何をやってもいいというものではありません。

 ちょっと余談になりますが、共産党は「AはBである」とか「Aさんはこう言った」という決めつけを勝手に行い、自分の論理を展開していきますが、「本当にAはBなのか」「Aさんの言っていることの意味は」と調べて突き詰めていくと論理矛盾を引き起こしていることが多いです。共産党のペースに乗って議論してはいけません。最近このコツがわかってきたので、メモがてら記録に残しておきます。

 

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