藤木病院 院長ブログ

富山県の立山町にある藤木病院の院長ブログです。

妊婦さんを風疹から守りましょう!

2018-10-17 22:02:57 | 日記
さわやかな秋らしい日曜となった14日、富山市の中央通り(てるてる亭)で立川志の輔さんの落語を聴いてきました。(志の輔のこころみ)と銘打って月1回てるてる亭で公演を開催されているものです。220余の席はほぼ満員。観客は98パーセントシニア夫婦かシニア友達です。お隣のご婦人は席から落ちんばかりに笑っておられました。笑うことは健康にも大変良いものです。私も1年くらいこれで長生きできるのかも・・。

さて、今また首都圏を中心に風疹が大流行しています。その主な患者は30から50代の男性です。98パーセントが成人です。大人から大人への感染が広がっているのです。職場や地域家庭などで、妊婦や妊娠可能な女性にうつるケースが最も危惧されています。
成人男性が最も罹患しているのは何故かというとその世代は社会人になるまでに予防接種を受ける機会に恵まれなかったからなのです。また60代以上は幼少期にかかり自然免疫がついている人がほとんどです。
今1番大切なことは妊娠初期の女性に感染させないことです。

母子手帳を見て風疹ワクチンを受けたかどうかはわかります。過去に発症していたら抗体はあるのですが。その診断が違ってたという例もあるので注意してください。また明らかな妊婦さんが身近にいないといっても妊娠初期であればまだ自分が妊娠していると気づいていない女性もいます。
  風疹についてのおさらいです。1、発熱やリンパ節の腫れなどを伴うウイルス感染。成人がかかると重症化することも 2、潜伏期間が2~3週間あること 3、咳、くしゃみ、会話などでうつる飛沫感染で、インフルエンザより感染力が大きいこと。1人の患者からの二次感染力はインフルエンザが1~2人に対し風疹は6~7人と言われています。 4、症状が出ない不顕性感染もある。予防はワクチン接種のみ。
この成人男性を中心にした風疹の流行を受け講談社の漫画雑誌が運営する漫画アプリ「コミックDAYS」が公式ツィッターで人気医療漫画「コウノドリ」の先天性風疹症候群を扱った回を無料公開したということも話題になっています。そのエピソードとは母親が妊娠初期に風疹に罹り先天性白内障と心室中核欠損を患って生まれてきた女の子を扱ったストーリ―です。予防接種で防げる病気がワクチン接種がなかなか広まらない現状を訴えているものです。先天性風疹症候群とは妊娠20週までも妊婦がウイルス感染すると胎児にも目、耳、心臓に深刻な症状が出る可能性があることです。妊娠初期ほど発祥のリスクが高いのです。

前にも一度言いましたが、「自分を守るためだけでなく、人に移さないためにも予防接種は必要なんだ」という認識を多くの国民が持つことが必要ですね。




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