カーネギー・ホール・デビュー - 2008年1月30日
先週の土曜日、カーネギー・ホールで初の演奏を行った。友人のアルバン・ゲルハルトと共にミゲル・ハース=ベドーヤ指揮フォートワース交響楽団と、ブラームスの偉大な二重協奏曲を演奏した。(9月にフォートワースで行った演奏の再演)すばらしいこのホールで演奏するのは最高の気分で、一瞬一瞬を惜しむように楽しんだ。座席はほぼ完売だった!この日は、ゴリホフのチェロとオーケストラのための曲も演奏され、アルバンが美しい演奏を聴かせてくれた。また、チャイコフスキーの交響曲第五番の演奏も心躍るものだった。コンサートはニューヨーク・タイムズ紙で絶賛された。なんてすばらしい週末だったんだろう。5月に控えているカーネギー・ホールでの初リサイタルが今から待ち遠しい。
2008年4月22日
この春は僕にとって心躍る季節だ!3月28日のカーネギー・ホールでの初リサイタルは、信じられないくらいワクワクする出来事だった。バルトークのソロ・ソナタの演奏で、広大なコンサートホールとあんな大勢の人々を前に一人で舞台に立った時は胸がいっぱいだった。その他にも、すばらしいピアニスト、ロバート・クーレックと、数曲のとても美しいレパートリーを演奏した。この夜のことは、いつまでもけして忘れないと思う。
リサイタルの直後ボストンへ赴き、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第一番を初めて演奏した。とても難しい曲だけど、オペラ調のメロディーや、第二楽章のドラマや、第三楽章に流れるユーモアが大好きな曲だ。共演したボストンに本拠を置くロングウッド交響楽団は、医療関係者によって構成されている楽団で、コンサートの収益金は、アルベルト・シュバイツァー財団と、マサチューセッツ・リーグのコミュニティー・ヘルス・センターに寄付された。
パガニーニの協奏曲演奏にあたり、カデンツァを作曲した(最初作ったものは、演奏するのが難しすぎたので、後で少し簡単にしなくちゃいけなかった :)これはソーレのカデンツァほど長くてテクニック中心じゃない。僕は、カデンツァは観客が聴いて楽しめるものであるべきだと思う。楽譜は(公式サイトの)pdfセクションに加えておいた。
カデンツァを作曲する時はまず、曲の中で一番興味深いと思う主題、一節や箇所を選び、もう少し掘り下げて見る。曲のどの部分を用いるかは自由だから、カデンツァには、その人が曲に抱いている思いや感情が自然と表れる。例えば僕は、パガニーニではオープニング・トゥッティの大好きな主題をカデンツァに取り入れた。今までずっと、この主題が楽章の後半で繰り返されないのを悲しく思ってたんだ。でも、これで戻ってきた :)
先週、光栄にもハーバード・ミュージカル協会からアーサー・フィット賞を授かり、ボストンにある同協会本部でリサイタルを開いた。そこはどちらかというと室内楽に向いたこじんまりとしたセッティングで、(カーネギーとは大違い)友人のピアニスト、イアン・パーカーと演奏した。水曜日にはメキシコ・シティに飛び、カルロス・ミゲル・プリエト指揮のメキシコ州立交響楽団と、ドボルザークのヴァイオリン協奏曲を演奏する。そして、来週にはリンカーン・センターのローズ・シアターで、(五嶋)みどりと共演する!みどりと僕はラヴェルの序奏とアレグロ、そしてシュニトケの合奏協奏曲第1番を演奏する。その他にも、竹光徹の作品が2つと、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番が演奏される。とても興味深いプログラムで、みどりと一緒にステージに立てることを本当に光栄に思ってる。
6週間足らずでこんなにたくさんの事が起こるなんて!
2008年8月21日
この夏、バーモント州で開かれたマールボロ音楽祭で6週間過ごし、ちょうどニューヨークに戻ってきたばかり。これまで同様、この夏も素晴らしい体験だった。今年はとても興味深くバラエティーに富んだレパートリーを練習した(モーツァルトの四重奏ト長調K.387、フォーレのピアノ三重奏、ショスタコービチの弦楽四重奏第7番、シューマンのピアノ三重奏ニ短調、エネスコのピアノ五重奏)。マールボロはとても特別な場所なので、今、次のコンサート(チャイコフスキー、ブラームス、10月にはパガニーニとショスタコービチ)の準備をしていても、インスピレーションとやる気で満ちてくる。
マールボロに行く前、ヒューストン交響楽団との初演奏を行った(モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第三番)。とてもワクワクする出来事だった。このコンサートのために、カデンツァを作曲したので(ホームページの)pdf欄に加えておいた。
今年またカーネギー・ホールで演奏することになった!!! 12月24日に、ハイメ・ラレード指揮のニューヨーク管絃楽団とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第五番を演奏する。また、10月に控えてる日本ツアーも本当に楽しみにしてる。今から待ち遠しくて仕方がない。日本には一度だけ行ったことがあるけど、まだ13歳の時だった。10年以上も前のことだ!
2008年11月
前回の更新から、本当にたくさんの出来事があった! ハイライトをいくつか挙げると・・・ 8月28日、ハリウッド・ボウルで、ミゲル・ハース=ベドーヤ指揮のロサンジェルス交響楽団と、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲を演奏した。数日前に出演が決まったコンサートで、信じられないくらい素晴らしい体験だった! あんなに大勢の人々(約1万人)の前で演奏したのは初めてで、最高に幸せな気持ちだった。ロサンジェルス・タイムズ紙がとても良いレビューを書いてくれた。(http://articles.latimes.com/2008/aug/30/entertainment/et-bowl30)
10月にはツアーで日本に10日間滞在し、2回のリサイタルと、パガニーニのヴァイオリン協奏曲の演奏を行った。コンサート・ホール(東京オペラ・シティhttp://www.operacity.jp/en/concert/)は僕が今まで演奏した中でも指折りのすばらしいホールだった。音響も建築も演奏中の気分も最高だった。マエストロ秋山との共演もすごく楽しかった。またリサイタルでは、ピアニスト中道育代ととても良いコラボレーションがもてた。本当に楽しいツアーだった。東京はすごく刺激的な街だ!大勢のすばらしい人々に出会えたし、日本食は美味しかったし、観光や服のショッピングや地下鉄に乗るのも楽しかった(日本の地下鉄はニューヨーク・シティの地下鉄よりも少し進んでる!)・・・気付いたのだけど、電車の中でよく短いメロディーが流れ、どのメロディーかで自分の駅がわかるようになってる。つまり、ぼーっとしたり、うたた寝していても、自分の駅を見逃さないですむということ。これはすごくいいアイディアだと思う。実は、10年前に初めて東京を訪れた時に耳にしたメロディーを、僕はまだいくつか覚えてたんだ!
日本から帰国した数日後、ショスタコービチのヴァイオリン協奏曲を始めて演奏した。(レビューはこちらhttp://newhavenregister.com/articles/2008/10/20/entertainment/doc48faba56da6b5484514318.txt)本当にすばらしい協奏曲だ。今は、来週終わりのブタペスト行きも心待ちにしてる(フランツ・リスト室内管弦楽団とハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調Hob.VIIa:1を演奏する)。バルトークの祖国だ!待ち遠しくてたまらない・・・
先週の土曜日、カーネギー・ホールで初の演奏を行った。友人のアルバン・ゲルハルトと共にミゲル・ハース=ベドーヤ指揮フォートワース交響楽団と、ブラームスの偉大な二重協奏曲を演奏した。(9月にフォートワースで行った演奏の再演)すばらしいこのホールで演奏するのは最高の気分で、一瞬一瞬を惜しむように楽しんだ。座席はほぼ完売だった!この日は、ゴリホフのチェロとオーケストラのための曲も演奏され、アルバンが美しい演奏を聴かせてくれた。また、チャイコフスキーの交響曲第五番の演奏も心躍るものだった。コンサートはニューヨーク・タイムズ紙で絶賛された。なんてすばらしい週末だったんだろう。5月に控えているカーネギー・ホールでの初リサイタルが今から待ち遠しい。
2008年4月22日
この春は僕にとって心躍る季節だ!3月28日のカーネギー・ホールでの初リサイタルは、信じられないくらいワクワクする出来事だった。バルトークのソロ・ソナタの演奏で、広大なコンサートホールとあんな大勢の人々を前に一人で舞台に立った時は胸がいっぱいだった。その他にも、すばらしいピアニスト、ロバート・クーレックと、数曲のとても美しいレパートリーを演奏した。この夜のことは、いつまでもけして忘れないと思う。
リサイタルの直後ボストンへ赴き、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第一番を初めて演奏した。とても難しい曲だけど、オペラ調のメロディーや、第二楽章のドラマや、第三楽章に流れるユーモアが大好きな曲だ。共演したボストンに本拠を置くロングウッド交響楽団は、医療関係者によって構成されている楽団で、コンサートの収益金は、アルベルト・シュバイツァー財団と、マサチューセッツ・リーグのコミュニティー・ヘルス・センターに寄付された。
パガニーニの協奏曲演奏にあたり、カデンツァを作曲した(最初作ったものは、演奏するのが難しすぎたので、後で少し簡単にしなくちゃいけなかった :)これはソーレのカデンツァほど長くてテクニック中心じゃない。僕は、カデンツァは観客が聴いて楽しめるものであるべきだと思う。楽譜は(公式サイトの)pdfセクションに加えておいた。
カデンツァを作曲する時はまず、曲の中で一番興味深いと思う主題、一節や箇所を選び、もう少し掘り下げて見る。曲のどの部分を用いるかは自由だから、カデンツァには、その人が曲に抱いている思いや感情が自然と表れる。例えば僕は、パガニーニではオープニング・トゥッティの大好きな主題をカデンツァに取り入れた。今までずっと、この主題が楽章の後半で繰り返されないのを悲しく思ってたんだ。でも、これで戻ってきた :)
先週、光栄にもハーバード・ミュージカル協会からアーサー・フィット賞を授かり、ボストンにある同協会本部でリサイタルを開いた。そこはどちらかというと室内楽に向いたこじんまりとしたセッティングで、(カーネギーとは大違い)友人のピアニスト、イアン・パーカーと演奏した。水曜日にはメキシコ・シティに飛び、カルロス・ミゲル・プリエト指揮のメキシコ州立交響楽団と、ドボルザークのヴァイオリン協奏曲を演奏する。そして、来週にはリンカーン・センターのローズ・シアターで、(五嶋)みどりと共演する!みどりと僕はラヴェルの序奏とアレグロ、そしてシュニトケの合奏協奏曲第1番を演奏する。その他にも、竹光徹の作品が2つと、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番が演奏される。とても興味深いプログラムで、みどりと一緒にステージに立てることを本当に光栄に思ってる。
6週間足らずでこんなにたくさんの事が起こるなんて!
2008年8月21日
この夏、バーモント州で開かれたマールボロ音楽祭で6週間過ごし、ちょうどニューヨークに戻ってきたばかり。これまで同様、この夏も素晴らしい体験だった。今年はとても興味深くバラエティーに富んだレパートリーを練習した(モーツァルトの四重奏ト長調K.387、フォーレのピアノ三重奏、ショスタコービチの弦楽四重奏第7番、シューマンのピアノ三重奏ニ短調、エネスコのピアノ五重奏)。マールボロはとても特別な場所なので、今、次のコンサート(チャイコフスキー、ブラームス、10月にはパガニーニとショスタコービチ)の準備をしていても、インスピレーションとやる気で満ちてくる。
マールボロに行く前、ヒューストン交響楽団との初演奏を行った(モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第三番)。とてもワクワクする出来事だった。このコンサートのために、カデンツァを作曲したので(ホームページの)pdf欄に加えておいた。
今年またカーネギー・ホールで演奏することになった!!! 12月24日に、ハイメ・ラレード指揮のニューヨーク管絃楽団とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第五番を演奏する。また、10月に控えてる日本ツアーも本当に楽しみにしてる。今から待ち遠しくて仕方がない。日本には一度だけ行ったことがあるけど、まだ13歳の時だった。10年以上も前のことだ!
2008年11月
前回の更新から、本当にたくさんの出来事があった! ハイライトをいくつか挙げると・・・ 8月28日、ハリウッド・ボウルで、ミゲル・ハース=ベドーヤ指揮のロサンジェルス交響楽団と、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲を演奏した。数日前に出演が決まったコンサートで、信じられないくらい素晴らしい体験だった! あんなに大勢の人々(約1万人)の前で演奏したのは初めてで、最高に幸せな気持ちだった。ロサンジェルス・タイムズ紙がとても良いレビューを書いてくれた。(http://articles.latimes.com/2008/aug/30/entertainment/et-bowl30)
10月にはツアーで日本に10日間滞在し、2回のリサイタルと、パガニーニのヴァイオリン協奏曲の演奏を行った。コンサート・ホール(東京オペラ・シティhttp://www.operacity.jp/en/concert/)は僕が今まで演奏した中でも指折りのすばらしいホールだった。音響も建築も演奏中の気分も最高だった。マエストロ秋山との共演もすごく楽しかった。またリサイタルでは、ピアニスト中道育代ととても良いコラボレーションがもてた。本当に楽しいツアーだった。東京はすごく刺激的な街だ!大勢のすばらしい人々に出会えたし、日本食は美味しかったし、観光や服のショッピングや地下鉄に乗るのも楽しかった(日本の地下鉄はニューヨーク・シティの地下鉄よりも少し進んでる!)・・・気付いたのだけど、電車の中でよく短いメロディーが流れ、どのメロディーかで自分の駅がわかるようになってる。つまり、ぼーっとしたり、うたた寝していても、自分の駅を見逃さないですむということ。これはすごくいいアイディアだと思う。実は、10年前に初めて東京を訪れた時に耳にしたメロディーを、僕はまだいくつか覚えてたんだ!
日本から帰国した数日後、ショスタコービチのヴァイオリン協奏曲を始めて演奏した。(レビューはこちらhttp://newhavenregister.com/articles/2008/10/20/entertainment/doc48faba56da6b5484514318.txt)本当にすばらしい協奏曲だ。今は、来週終わりのブタペスト行きも心待ちにしてる(フランツ・リスト室内管弦楽団とハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調Hob.VIIa:1を演奏する)。バルトークの祖国だ!待ち遠しくてたまらない・・・