インディアナポリス交響楽団、際立つシュトラウスとハーデリッヒ
2007年9月28日
ホイットニー・スミス
インディアナポリス・スター
インディアナポリス交響楽団は今週、クラシックシリーズ・プログラムの演奏で、風格あふれるリヒャルト・シュトラウスの交響詩を披露した。またその夜、地元に馴染みのあるヨーロッパ出身のヴァイオリニスト、アウグスティン・ハーデリッヒが同楽団とのデビューを果たし、卓越した音楽の才をいくぶん控えめに披露した。
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厳密に言えば、23歳のハーデリッヒがインディアナポリス交響楽団と共演したのは初めてではない。2006年度インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールの本選でハーデリッヒは同楽団と演奏し、コンクールで優勝を果たした。その時演奏されたのはべラ・バルトークの曲であった。ハーデリッヒは今週、より伝統的なチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を選び、同楽団の定期演奏会に初出演した。
高度な技巧が求められる同協奏曲の第一楽章は、時として、ただ技巧をひけらかすためだけの役割を果たすこともある。約7年前、インディアナポリス交響楽団が行った同曲の演奏において、若いソリストが派手な技巧を強調しすぎた結果、深みにかける表面的な印象を残したことは記憶に新しい。
それに比べ、ハーデリッヒの曲の解釈は、はるかに満足感を与えるものだった。けして、速いテンポのオープニングと最終楽章において、技巧がおろそかになったわけではない。和音はバランスに優れ、スケールとアルぺッジョは滑らかに奏でられ、高音域の音も概してぴたりと合っている。けれども、ハーデリッヒは派手な演出を控え、代わりに演奏には真の音楽性が強調されていた。
観客の大喝采を受け舞台に戻ったハーデリッヒは、アンコールに感受性あふれるバッハのソナタを演奏した。
2007年9月28日
ホイットニー・スミス
インディアナポリス・スター
インディアナポリス交響楽団は今週、クラシックシリーズ・プログラムの演奏で、風格あふれるリヒャルト・シュトラウスの交響詩を披露した。またその夜、地元に馴染みのあるヨーロッパ出身のヴァイオリニスト、アウグスティン・ハーデリッヒが同楽団とのデビューを果たし、卓越した音楽の才をいくぶん控えめに披露した。
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厳密に言えば、23歳のハーデリッヒがインディアナポリス交響楽団と共演したのは初めてではない。2006年度インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールの本選でハーデリッヒは同楽団と演奏し、コンクールで優勝を果たした。その時演奏されたのはべラ・バルトークの曲であった。ハーデリッヒは今週、より伝統的なチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を選び、同楽団の定期演奏会に初出演した。
高度な技巧が求められる同協奏曲の第一楽章は、時として、ただ技巧をひけらかすためだけの役割を果たすこともある。約7年前、インディアナポリス交響楽団が行った同曲の演奏において、若いソリストが派手な技巧を強調しすぎた結果、深みにかける表面的な印象を残したことは記憶に新しい。
それに比べ、ハーデリッヒの曲の解釈は、はるかに満足感を与えるものだった。けして、速いテンポのオープニングと最終楽章において、技巧がおろそかになったわけではない。和音はバランスに優れ、スケールとアルぺッジョは滑らかに奏でられ、高音域の音も概してぴたりと合っている。けれども、ハーデリッヒは派手な演出を控え、代わりに演奏には真の音楽性が強調されていた。
観客の大喝采を受け舞台に戻ったハーデリッヒは、アンコールに感受性あふれるバッハのソナタを演奏した。