お帰りなさい

家に帰って車から降り犬舎に行くと風雅がお出迎え、「お帰りなさい。」とすましています。
でも私は知っているのです。
私が車をカーポートの下に駐車している時は、風雅はクールボードの上で扇風機の前でだらしなく寝転んでいたのを。
なぜか風雅は、そのだらしない姿を私に見せたくなかったようです。
最初からそこにいたように出迎えてくれました。
なぜだろう。私は風雅のそんな愛嬌のある姿を見たかったのに。

その時ふと昔のことを思い出しました。
以前勤めていた会社でのことです。
あるカツラ疑惑のある管理職が、出張の時に二人部屋に泊まったときは、一緒に泊まった部下よりも必ず早く起きてきちんと身なりを整えていたことを。部下の何人かが疑惑を確かめようと挑戦したのですがことごとく敗れました。誰も疑惑を確かめることはできませんでした。

風雅、パパの前ではだらしない格好していいんだよ。
風雅のそんなところもパパは大好きだからね。

（風雅パパ）
＜お帰りなさい（１才と５ヶ月）＞