ああ
妙なるかな。
ああ
今朝の夜明け前は本当に、久しぶりに、気持ちのいい川っぺりでした。
その気持ちよさを何かに例えるなら、空調のバッチリ効いた休日の自室という快適空間を仮に10としたら、今朝の日の出前までの川っぺりは余裕で20くらい(あくまでも私の主観です)は、ギボチイイかったのであります(笑)。
それは強過ぎず、弱過ぎず、絶妙な緩急を伴った爽やか過ぎる風が肌に触れると、まるで風の精霊なる存在が本当に実在して、私と戯れているような気持ちになってしまうような心地よさです。
気温、風、湿気。
そのすべてをあまりに心地よく感じていると。
私の足下で一匹の蜂くんが、微動だにせず、ぐっすりと眠っていました。
そして
しかし、それでも私の足下では。
相変わらず蜂くんは、まるでしがみつくようにして快眠を貪っていました。
ここで、ふと思います。
今まで私が心地いいと感じている時は、何故か生きもの全般の活性がやけに低くなっていることに、漠然とした疑問を感じていました。
その疑問に、一つの可能性を思いつきます。
それは足下の蜂くんのように、気持ち良過ぎると、みんなついつい寝坊したりくつろいだりと、ゆっくりしているだけだったことを、私は活性が低い、或いは元気がないなあ、などと勘違いしていたのではないか。ということです。
ともあれ、こちらの川っぺり方面の本日は、少しだけ過ごしやすくなりそうな気がします。
いつもならもうとっくに五月蝿いぐらいに鳴き始めている蝉たちも、今朝はまだ眠っている個体が多かったみたいでしたね。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝