From Planetarium

名古屋市科学館プラネタリウムのスタッフから、さまざまな話題を紹介します。

今日は最終日でした

2012-02-29 23:10:27 | Daybook
Img_4491_s 名古屋市科学館の一般投影のテーマは、月替わりです。ひと月過ぎると星空も移り変わります。さらにいろんな天文現象や天文学の話題をまんべんなく取り上げていくためにも、このペースは必要なんです。でも新館になってからは平日も満席が続いているので、なかなか毎月見られないって声もお聞きしています。すみません。
 12月ごろは、平日の最終回に少し空席もできていたのですが、今月はあの夏の頃のように、平日も早い時間での売り切れが続いています。大学が休みに入り、受験生の方も行き先が決まった方がフリーになり、と、学生の方の来館が増えています。勉学から離れても、科学を学びに来てくださるのはとても嬉しいことですし、「科学館へ行くこと」がいい意味のレジャーになっているとすれば、それはそれで素晴らしいことだと思います。
 2月の一般投影は「オーロラ幻想」でした。宇宙空間からオーロラを見て、地上に戻り、実写のオーロラをご覧いただく内容でした。写真は実写映像シーンです。今年の2月は1日多かったと言えども、短いです。正直もう終わりって感じで寂しいです。このオーロラの映像は、これからも講座や天文クラブ例会などの場面で使っていきたいと思っています。
 さあ、そして明日からは「太陽系アドベンチャー」で、デジタルプラネタリウムの機能を活用した惑星間旅行をお楽しみ頂きます。ドームの中での最終の確認作業も終わりました。ではまた明日?


本番は来月

2012-02-27 20:17:52 | Moon
 大変なごぶさたです。夏は終わり、秋はすぎ、年は明けて、南国では春の声。ツイッターが無かった頃はこんなんじゃぁなかったんだけどなぁ。ついついつぶやいておしまいになってしまうのです。本家天文情報のwebページも作り方からガラっと変わり、ここへのリンクがないのも、ちょっとモチベーション低下の元かも。いろんな情報やネタを紹介するのには、公式っぽいツイッターでは、荷が重いし。
#それ、名古屋市科学館がオススメしてるの? と言われると困る場合が多いんです。
 ただし、自分でもジレンマだったんです。お、この情報いいなって思って、紹介&記憶のためにつぶやいておいても、後から探せない。Twilogなんてのもやってるんですけど、出てくるのは「晩ご飯なう」ばかり。うー、なんとかしなきゃ。
 リアルタイムで「あ、今、空がきれい(^^)/」なんてのはツイッターだけど、ちょっと落ち着いた情報はブログに書いてツイッターでお知らせってのがいいんでしょうね。関係者の中にもツイッターやめちゃう人とか、Facebookへ移行する人もいます。でも自分はツイッターは楽しいし、即時性は何物にも代えがたいしでやめられなさそう。Facebookは知り合いとか同業者とか、会った人限定にしています。すると、誰かにピンポイントに伝えたいことは電話かメールでOK。天文の学芸員として、多くの人に伝えたい事を伝えるためにはFacebookの世界は狭すぎるんです。
 で、あらためてブログ。少しづつ復活していくつもりです。


 P1240526_m さて、ここからが本題。先程ツイートしましたが、今日の西空、きれいでしたね~。左の写真は、栄のテレビ塔の近くからの撮影です。クリックすると大きくなります。

 今日は月のすぐ左下が木星。ずっと下が金星です。昨日は木星と金星のちょうど真ん中あたりに月が挟まっていたのですが、名古屋近辺は曇りでしたね。おとといは金星の横に居たんですが、、、これもダメ。というわけで、木星・金星間をちょっと通り抜けてしまった今晩、やっと晴れたわけです。
 この後、月はさらに東(向かって左)へ移動していきます。で、一回りして西の空の木星、金星のあたりに1ヶ月後、戻ってきます。その間に木星と金星の間隔(みかけの)は狭まってきて、さらに見栄えが良くなるのです。
 本番?は、3月の25、26、27日。なかでも26日は間に挟まるとっても良い条件となります。このあたりは、本家天文情報の「宵空の木星と金星」に、図入りで書いてありますのでご覧下さいませ。
 こういった金星と木星と月が並んで見えるのはどれくらいあるのでしょう。正確に何年に一度とは言えないのですが、感じを掴んでいただくためにここ数回をまとめてみました。白点の大きいほうが金星です。時刻は朝夕の参考程度でご覧下さい。クリックすると大きくなります。

 どうでしょう。前々回の2004年は明け方前回の2008年はとっても良かったですが、今回もバランス感覚が、なかなかです。次回は明け方ですし、バランスも今ひとつ、ということも考えると、来月が楽しみですね。

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