From Planetarium

名古屋市科学館プラネタリウムのスタッフから、さまざまな話題を紹介します。

世界天文年をさがせ?

2010-01-31 16:56:46 | Daybook
Iya 早いもので2010年もはや1ヶ月が過ぎようとしています。昨年2009年は、ガリレオから400年の「世界天文年」。館内にも世界天文年ロゴマークがあふれました(あ、はい、自分があふれさせました(^^;))。
 そして2009年12月下旬、このあふれたロゴマークたちの回収が行われました。とある理由から筆者は、自らがあふれさせたロゴマークの回収を行うことができず、回収作戦は、他のスタッフの手に委ねられたのでした。ありがとうございます。もちろん喜んでやってくれたスタッフもありましたが、「よくもよくもこんなにあちこち貼ったなぁ(口を尖らせての発音です)」というスタッフも。まあ、確かに、え、こんなところにも!? というのを狙って、変なところにも貼ったのは認めますが、、、。
 そして1ヶ月。館内をあちこち歩いてみると、、、残っているんです。ロゴマーク。今日現在で4枚!。この事実を見て、なんだか嬉しくなるのは不謹慎でしょうか? 入館料のみで見られるエリアに2枚。プラネ観覧料の必要なエリアに2枚。良かったら探してみてください。スタッフの名札は別です。記念にって続けて貼ってくれている方もありますので。
 今年は当館の建て替えの年。あと7ヶ月でこの館も見納めです。なにせ世界天文年はガリレオから「400年」。半年くらいロゴマークが残っていても誤差の内ですよね。

2月5日、追記です。
  おっと、うっかり、、、本家天文情報のページの右下に残ってました。
 今は外しましたから、ないですよん。このページの右下は過去形だからカウント外です。
 お教えいただいた読者のYさま、ありがとうございました。


日食の結果

2010-01-16 09:28:31 | Solar eclipse
 15日の「ほんのちょっと部分日食」はいかがでしたか? 新聞などには沖縄や石垣の写真が出ていましたね。今回は西ほど条件が良かったのです。名古屋では雲が多く、地平線付近がおおわれていてダメでした。
 たとえもし地平線まで晴れていたとしても、そしてビルなどがないところで見たとしても、濃尾平野は西に山があり、欠け始めてすぐに沈んでしまうため、なかなか難しかったのが今回の日食です。

100115_175701 さて、アフリカからインド洋、中国では金環日食が見られました。左の写真は中国からの金環日食第一報です。日食メガネ越しにデジカメで金環食を撮影し、そのモニターを携帯で撮って送る。イマドキスタイルの速報です。
 今回の金環はなんとも太いです。これは地球と月との距離が遠く、月がみかけ上、小さく見えていることを示しています(読者のwさん、さっそくにありがとうございました)。


 以下はwebで見つけた写真です。

 ギリシャの朝の部分日食。まさにシルエット…。勝ち目なしですね(^^;)。

 沖縄の日食連続写真。ちょっとずれてるのはご愛嬌ですが、素晴らしいです。

 中国・青島の写真。青島では金環の夕日。大気の影響で揺らめく金環。
          筆者的には、これが一番見たかったです。

 タイトルは金環食、写真は部分食なのですけど、写真自体がすごい。見事なタイミング!



明日は日食

2010-01-14 14:03:19 | Solar eclipse
Page28_1 明日(1月15日)は日食です。大騒ぎになった昨年7月の日食から地球は半巡りして、元日(満月)の月食、そしてその次の新月である、明日の日食と一連につながっているのです。アフリカからインド洋、中国では金環日食になります。このページの読者の方も中国方面に行っていますので、吉報を期待しましょう。
 本家天文情報の日食ページはこちらです。過去未来の一覧も増強中。ほとんど自分用という声もありますが、自分に便利なものは他の方にも便利かと。ただし全部名古屋での値ですのでご注意を。
 
 左上の図は今回の日食の名古屋での見え方です。欠けたまま沈む日食を「日没帯食」と言います。とにかく地平線ぎりぎりですので、普通に見晴らしが良いだけでは、あ、ビルで角張った日食! ってことになりかねないので、今日の同じ時刻にチェックしておくのがオススメです。
 

19920105 この地平線ぎりぎりの日食と言えば、筆者は1992年1月5日を思い出します。この時は今回とは逆に欠けたまま昇ってくる「日出帯食」でした。
 左下の写真は当時のビデオの一コマです。右下がやや欠けていますね。でも山の稜線にかかっているんだと言われたら、納得してしまうくらい。今回もこんな感じです。
 まぶしさはどんなふうかというと、昇ったすぐ、地平線ぎりぎりの太陽だと、なんとか肉眼で形も分かりますが、すぐまぶしくなって日食メガネが必要になりました。今回は反対に沈んでいく側です。少々高い時点から見ることになりますので、くれぐれも日食メガネはお忘れなく。もちろん、望遠鏡は双眼鏡はご法度です。展望台などに設置された景色用の望遠鏡も今回は向いてしまうので、くれぐれもご注意ください。春や夏でしたら、肉眼で真っ赤に丸いきれいな夕日となるのでしょうけど、冬は透明度が良いですからね。たとえ雲越しでも目に残像を残さないようにしてください。

 ところで、この日食、日が沈んでしまった後って、どうなるか気になりませんか? 
 名古屋では17時3分に日が沈みます。これはあくまで計算上ですが、その後、17時56分には食分0.77に達します。結構欠けるんですね。ただし地平高度はマイナス10°。 これでは高いビルに昇ってもダメですね。。。残念でしたっ!。

宇宙ステーションが日食帯を通過します。金環は通過タイミングがぴったりじゃないとダメなので無理として(それに見えるのは一瞬ですし)、部分食は見えそうな気がするのですが、、、。



元日の満月の月食

2010-01-09 18:21:54 | Daybook
20100101me 新年早々、月食がありましたね。名古屋では雪雲に阻まれてほとんど見えなかったですが、一部、雲間から見えた! という方もありました。そういう幸運な方は、ぜひ宝くじをどうぞ。(^^;)
 さて、「元日の月食は初めて」ということでしたが、そんなに珍しいの? と思いませんでしたか? これは暦法の変更のせいなのです。
 
 いわゆる旧暦である太陰太陽暦では、新月の日を月の始めの日としていました。ですから1月1日はかならず新月でした。一方、日食は太陽と同じ方向に月があります。すると地球からは月の影側を見る。すなわち新月となります。月食は太陽と反対側(地球の影側
01)に月が行かねばなりません。すなわちこれは満月の位置となります。そこで、新月に起きる元日日食はあったはずですが、満月に起きる月食は新月である1日(ついたち)には起こり得ません。元日も1月1日ですから、月食は起きなかったわけです。
 
 
 
 
 
 明治6年の改暦以降、一年中のどの日も日食や月食が起きて良いことになりました。まず改暦が行われた明治6年(1873年)以降の137年間での「元日満月」を調べてみました(by若手スタッフ3号)。

  1885年 明治18年
  1896年 明治29年
  1915年 大正 4年
  1934年 昭和 9年
  1972年 昭和47年
  1991年 平成 3年
  2010年 平成22年

というように、7回めで、月食ビンゴ! となったわけです。ちなみに次回の元日満月は2029年です。このまま平成が続けば平成41年となります。かなり先ですね。
 
 

20100101_s 晴天に恵まれた関東から、今回の月食の連速写真が届きました。埼玉の平野 岳史さん、ありがとうございました。





あけましておめでとうございます。

2010-01-01 00:57:14 | Daybook
20100101__000001 新年あけまして、おめでとうございます。
 今年はまもなく月食もあり、晴れるといいなと思っていたのですが…名古屋は雪。近所の屋根も、ベランダの手摺にも雪が積もってます。このあとどのくらい積もるんでしょうか? 名古屋市科学館屋上のライブカメラの写真(0時1分撮影)にもしっかり雪が積もっています。
 というわけで、筆者はCDTVみながらお餅という新年です。本年もよろしくお願いいたします。