イギリスのコダック社の、古い時代のゾーンフォーカスカメラ「Letina」～
ひさしぶりに撮影した気分に．完全なマニュアル操作で．感度100のカラー
ネガフィルムを使用して．半世紀以上ものはるか昔に作られたカメラなので，
やはりスペックが心細く感じるときもある．高感度のフィルムでは戸外など
で対応することができないことも．そのシャッターの速度や絞りなどの範囲
が狭すぎて．…写りは今回もかなりいいものだった．被写体がもつそれぞれ
の陰影や存在感などを、みごとに再現していた．さすがに名機の実感である．
カメラの状態はまだいい．何年か前に隣の県にある、カメラの修理専門店で
シャッターの故障を直してもらった．その時にサービスで一通りのオーバー
ホールやレンズの清掃をしてもらったので．私の代ではまだ何の問題もなく
使えるはず．年季の入った蛇腹にも不具合はない．これからも娘か孫娘にも
可能なら、長く使って欲しい素晴らしいカメラなのだ．露出の勉強にもなる．
ただ携帯やデジタルカメラを使って、気軽に写真を撮るということも時代の
進化ゆえに、なにも悪いことではないが，彼女たちには写真とカメラという
ものについて，そして人との関わりについても，なにか考えがあって欲しい
気もするのだが．古いフィルムカメラは感性やセンスなどについても教えて
くれるものだから．それらは素敵な人生にもつながる、だいじなもので．
