高校生になってすぐに入部.幼いころから山登りをしていたので自然と.
登山部だ.そこで先輩が使っていたカメラ.Pentax の一眼レフ「SP」
そのころ、いいカメラだとは聞いていたが、私の感覚からは離れた世界
のものだと思っていた.なんとなく好きになれなかった.だが時が過ぎ、
老いはじめた私はかなり鷹揚になり、手にしてみたくなった.知らぬ仲
でもないような気がして.いつの間にか安価なものを探していたのだ.
2月にオークションで490円+送料=千円以内で.ボディのみの動作品.
運のいいことにかなり状態のいい個体で、自宅にある複数本のM42専用
レンズを装着してみたら、やはり動作に問題はなかった.とくにファイ
ンダーの内部がクリアなことには喜びが.いい巡り会いかもしれない.
Pentax SP
●形式:35mmフォーカルプレーンシャッター式
レフレックスタイプ一眼レフカメラ
●レンズマウント:M42(プラクチカ)マウント
●交換レンズ:M42レンズ
●ファインダー:固定 ペンタプリズムファインダー
●ファインダー視野率:93%
●ファインダー倍率:50mmレンズで0.88倍、55mmレンズで等倍
●フォーカシングスクリーン:固定式クロスマイクロプリズム
●シャッター:機械式布幕横走り
●シャッタースピード:機械式 B.1~1/1000秒
●セルフタイマー:約13秒、レバー近傍の専用ボタンによる始動
●ミラー、絞り機構:クイックリターンミラー
●シンクロ接点:X.FP
●巻き上げ:レバー1回式=分割巻き上げ可.予備10度.巻き上げ160度
●フィルムカウンター:自動復元順算式
●フィルム巻き戻し:底部の巻き戻しボタン及び巻き戻しクランプによる
●露出計:EV3~18 CdS受光素子によるTTL平均測光
●電源:H-D水銀電池1個
●サイズ:143×92×87mm=標準レンズ付.868g=標準レンズ付
●発売:1964~1974
*SPは世界初で初めて TTL測光を採用した35mm一眼レフカメラとして、
1960年のフォトキナでデビュー.1964年に発売.どんなレンズを組み
合わせても正確な露出が得られることに加え、F1.4の標準レンズ付で
52,000円という手頃な価格であったことから、発売と同時に大ヒット.
後継機のKシリーズの登場まで、旭光学の主力商品の座に.日本光学
のニコン Fが20世紀を代表するプロ用カメラならば、ペンタックスの
SPは大衆機の王者である.(ネット上の仕様他を転載してリライト)