blueな日々

( Art で逢いましょう)

わすれもの?

2006年09月28日 | 2006~奇妙な

E91p

突然、近くの空から爆音が。驚いたのでベランダに出たが、
その音源はどこにもない。幻聴だったのか。そんなわけは
ないではないか~いくら変な私でも。屋根の向こうに何か
いるのか? また聞こえてきた。今度は発見した。自衛隊
のヘリだった。空を進む黒い影。巨大な昆虫のような。

その機影。ふいに私の記憶を投げ落とした。わすれたもの
を見つけてみろといわれたような。必要になるだろうから。

私がこうなったのは、周囲の大人たちの影響が深いと思う。
不在の父親しかり、子供のままだった母親しかり。そして、
比較的近くで見た複数の、普通だがどこか奇妙な大人たち。

大人の~社会の責任?について何も考えたことがなかった。
今も昔も、他人が悪い社会が悪いなどと、少なくとも自分
にとっては、考えたことはない。すべて自らの責任であり、
成果である~いいことも悪いことも。そして絶対に私自身
は被害者ではありえない。加害者~これについては現在も
進行形だ~より意識的にor無神経に~だったことはあるが。

昼を前にして。何もしたくない。酒を飲んで脳を麻痺させ
ていたい。ある意味では贅沢すぎる。実態は、愚かすぎる。
丘の上に暮らしたい馬鹿な私。その高台だったら、もっと
多くのヘリを発見できるだろう。いろいろと~見たくない
ものもあるかもしれないが~落としてくれるかもしれない。

幻聴かと不安になった爆音。私を瞬時に、うつ状態にした。
気がついたら胸が高鳴り冷や汗が出て身体はしびれていた。
脳~記憶が、テーブルに流れ出た。自分のすべて?を理解
できないままに、私は見ている。私は手を触れようとする。

はずかしさを不審さを隠しながら、ビールを何本か買った。
若い主婦が何人も赤ん坊を抱き公園に立っていた。社交の
最中なのか。赤ちゃんたちもヘリを見上げたのだろうか?
空に浮かぶのは、他のものであってもいいような気がした。
たとえば、主婦でも、赤ん坊でも、君でも。

なつかしいものにかこまれている。

今日は、あきらめるしかないのか。まったく何もできない。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。