blueな日々

( Art で逢いましょう)

私の犬

2009年03月23日 | いきもの
3232
私を見て何を言いたいのか。そういえば、お前には誰もいなかった。
親兄弟とは生後2週間で別れてしまい私の家へ。もう身よりもなく、
友達もいなかったのだ。私が人づきあいをしないものだから。お前
も自然と犬の仲間がいない。近所のコーギーは昨年の秋に引っ越し
てしまったし。唯一の顔見知りの犬だったのに。お前には、私だけ
しかいない。私もおなじだ。だからもっと仲良くしよう。
(これは2月の上旬に書いていたもの)

愛犬がいなくなって一週間になる。また私は大事なものをなくして
しまったのだ。多くのよくない出来事。身から出た錆でも。少なく
とも私は、いい状態へは変化できそうにない。何度もおなじ後悔を。
自分をたまに唾棄する。そんな私である。救いはどこにもない。

日曜。里親のご夫婦に連絡を。奥さんが電話に出た。キャルは先住
の雄犬と仲良くなりかけている。心配いらない。ここで私たち夫婦
はキャルと暮らします。などと。ついに本当のお別れである。私は
もうキャルと会えない。「近いうちに渡し忘れていた玩具を、お宅
の近くまで持ってゆきたいが」と話せば「都合のいい時にまた連絡
をください。いつでもいいですよ」キャルの好みのドッグフードや
ジャーキーなども買ってやりたい。たぶん来月の1日以降に。今は、
私は、わずかなお金にも余裕がないからだ。

キャルは私の犬だ。もう会えなくても。他人の家で暮らしていても。
愛犬は彼女はキャルは、私の記憶の中に住んでいる。幼いころから
の写真もある。彼女はいい家にもらわれていった。仲良くなるはず
の犬もいる。けっして孤独ではない。これでいいのだ。ただ私だけ
がキャルを自分の犬だと信じていればいい。忘れることがないはず
だから。私とともに暮らした5年間。私を救ってくれた犬。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。