blueな日々

( Art で逢いましょう)

わびさび~無知の自覚

2009年04月14日 | 盆栽のこと~植物たち
4141
好きな鉢がふたつ。昨年ネットのオークションで入手したはず。
もちろん安価に。今、なに焼きかを知りたい。どこで焼かれた
ものなのだろうか。素晴らしい出来なのだ。確か出品者は大分
の人だったと思う。調べたら、小鹿田焼を産する里があるよう
だが、作品はどうも違う印象に。小石原焼きに似た質感である。
私が持っている、このふたつ豆鉢は、つや消しで、落ちついた
味わいがある、わびさびや、渋さが効いたものなのだ。文様も
はいっていない。釉薬が流れた跡があるのみ。よくこんないい
ものを私が手に入れられたものだ。値段うんぬんではないのだ。
大きさは、ふたつが、私の手のひらに収まるほど小さい。

深夜、電気スタンドの灯りだけでは、この鉢の色を忠実に再現
できていない。デジカメの発光禁止で撮影した。ともに実際は、
もっと小気味のいい、古色をおびた、青と灰色だ。このふたつ
の鉢は、萩焼きや唐津焼きに近いのではないか。私は盆栽でも
いい鉢が欲しい。ここでも経済の問題が待ち受けている。自分
で作るしかないのだろうか。陶芸教室へ通う?入会金や月謝は
いくら? あるいは、なるべく早く、中古のオーブンレンジを
買って、専用の粘土を使い、自宅で作ったほうがいいのかも。

焼き物も盆栽も、好きなのに、ほとんど知らない。私は自分の
無知も自覚している。わびもさびも、また渋さも、じつはここ
からはじまるのではないか。ふとそんな気がした。自分がなに
も知らなかったことに気がついて、はじめて、そこから心象が
地につき、万象をかいま見ることができる。そう思うのだが。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。