これはプアマンズライカである。貧乏人がやっと買える偽ものライカ。
だれが言いだしたかしらないが、冷たいことばである。自虐でもある。
撮影を終えて,心療内科への通院の途中で、街のDPE専門ショップへ。
いつものように、現像とインデックスプリントのみを依頼した。
12枚撮りのフィルムを、カメラに装填したつもりであった。13カット
あたりでフィルムの巻き取りダイアルが固くなったので,それ以上の
撮影を中止。フィルムを巻き戻した。カメラから出してみると,何故
か24枚撮りのフィルムだった。感度はISO100でいいのだが、12枚撮り
のフィルムを使っていたものと勘違いをしていた。最近の私は変だ。
やはり撮影後のフィルムの巻き取りの機構に不具合が発生しているの
かもしれない。このカメラにフィルムを装填して撮影したのは,まだ
5回ほどだが,そのうち約3回は,やはり13カットあたりで巻き取り
が固くなっていた。カメラへの負担を減らすために,フィルムは12枚
撮りのみを使うべきなのだろうか。今回はたぶん,24枚撮りを試そう
としたのだろう。撮影しながら,そのことを私は忘れていたのだ。
すべての操作がマニュアルである。被写体の明暗の状況に応じて絞り
とシャッタースピードの数値を変えなければならないが,そのことを
忘れて撮影したりも。といった失敗もまたあったが,私はアマチュア
のカメラマンながら、おおむね露出は適正だった。ただ室内の暗がり
にはやはり感度ISO100のフィルムではつらかったようだ。写りがよく
なかった。そして2カットのみに写り込んだ青い光。これはなんなの
だろうか。ハレーション?逆光での光の気まぐれ?
ロシアいや旧ソビエトで作られたカメラにしては,私の個体は、今も,
状態がいい。二重増を合致させるピント合わせも、くっきりと見えて,
操作しやすい。フィルムの巻き取りにだけ、いつか致命的な不具合が
発生するかもしれないが。だいじに使おう。だが近いうちにもう今度
だけ。安全と思われる12枚撮りではなく,枚数が経済的な24枚撮りの
フィルムを装填して、撮影を行ってみるつもりでいる。