blueな日々

( Art で逢いましょう)

彼の本を3冊

2009年02月11日 | 読書メモ~写真など

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『老人力~全一冊』
 赤瀬川原平・ ちくま文庫・筑摩書房(2007.9)
老人力とは何か?物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、
耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末
に発見され日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力
させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて文庫に。

『ちょっと触っていいですか~中古カメラのススメ』
 赤瀬川原平・ ちくま文庫・筑摩書房(1998.2)
中古カメラウィルスに侵されると次々にカメラが欲しくなる。かく
してデパートの中古カメラ市や、街中のカメラ屋を物色する日々が。
あれも欲しい。これも買いたい。手に取ってシャッターを切りたい。
欲望が高じて購入したもの、カメラ博物館で出会った珍なるもの…。
著者が手にした数々のカメラをイラスト入りで紹介。

『中古カメラあれも欲しいこれも欲しい』
 赤瀬川原平・筑摩書房(1999.2)
ライカA型、TDCステレオビビド、フーツラ・S、ミノルタメモ、
キャノンVIT、ヤシカ35、トプコンREスーパー、ミランダT、他、
魅惑のカメラが勢揃い。イラストに加え、試し撮りも多数収録。

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文庫の古書を買って数年たって、ようやく『老人力』を読んでみる
気になった。最初は面白かったが徐々につまらなくなってしまった。
とってつけたような、こじつけのような、さまざまな老人力である。
それらのニュアンスだけを受け入れて、私は老いを楽しんでみたい。

中古カメラの本は、初期のころのは、結構ていねいに書かれている。
文章もイラストも作例も好感が持てる。彼はすべてうまい。不思議
と私に嫉妬感はなく、逆に応援したくもなる。この人には長生きを
して欲しいなどと。『桜画報』や、複数の『路上観察』もの、や他
のエッセイなども持っているので、すこしずつ読んでみようと思う。




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