団地に隣接した家。白い壁が好きなのだ。一階部分には屋根のない狭い
駐車スペースがあり，いつもアルファロメオのバンタイプが止められて
います。隣には歯科医院があって今は転居しているが，その院長の自宅
なのかもしれない。外車はその奥さんのものなのだ。勝手な妄想だが。
裏には素敵な開放的なベランダ。ツタが絡まっていい雰囲気ではあるが，
そのすぐ横には団地の棟がいくつも建っている。二千世帯ほどが暮らし
ている。戸建は似合わないロケーションだがと私は思う。振り返ったら、
電線が力なく軽い円を描いてゆるんでいる。このままでいいのだろうか。
電気が空気中に逃げてゆかないのだろうか。私は不安な気分になるのだ。
けっこう平和な眺めを楽しんで、歩いていたのに，落ちつかなくなって。
また、いわゆる不安神経症の発作が起きようとしているのだろうか？