
フジカの35mmハーフサイズカメラ.同社の姉妹機 Fujica Halfのボディ
底部にゼンマイによるスプリングモーターを設置したもの.18枚の連続
撮影も出来るらしい.ピントの調節は目測で、セレン光電池による露出計
の使用ではプログラムオート撮影が.適正露出はファインダー内部に絞り
と速度の数値の組み合わせが指針表示される.あるいは絞りとシャッター
速度を自分で設定してマニュアル操作も出来る.トップカバーにはセルフ
タイマーを搭載.確実でコンパクトな作りの印象.だがかなりの重量感も.
Fujica Drive
●レンズ:Fujinon 28mm/F2.8 ●絞り:2.8~22
●シャッター速度:B.1/30~1/300秒 ●シンクロ:X接点
●焦点調節:前玉回転式,目測 ●露光調節:セレン光電池連動
●ファインダー:逆ガリレイ式ブライトフレーム
●フィルム送り:スプリングモーター巻き上げ,クランク巻き戻し
●フィルター径:22.5mm ●サイズ:112×73(86)×43mm.約510g
●当時価格:14900円 ●発売:1964年


シャッターが切れることだけが確認されたジャンク品扱いの個体.オーク
ションでこの春に安価に入手.320円+送料で数百円ほどだっただろうか.
露出計だけが劣化.非常に微弱な動きに.だが他の撮影に関する機能には
問題がないようすで、マニュアル操作が可能な機種なので,とくに不便で
はない.私にとっては充分に動作品である.外観にはわずかな傷や汚れが.
コーナーの一カ所には、ぶつけて出来たようなゆがみを直したかの痕跡も.
ファインダーの内部も少し曇りが発生.構図決めなどに支障はない程度に.
だが納得できる状態.長い時を生き抜いてきた古いカメラなのでそれなり
に愛着もわきそう.ハーフサイズなので2倍の撮影枚数も楽しみなのだ.