blueな日々

( Art で逢いましょう)

シュールな現実を

2009年02月20日 | 09~春
2201
以下は、思考が混乱している、また言葉もたりない文章である。
犬を置いてはいけない。とのメモが玄関ドアの郵便受けに入れられ、昨日で
一週間がたった。どこから何のアクションもない。公団は何も言ってこない。
足音がうるさいとも書いてあったので、念のため再度、我が家の直下、4階
の住人を訪ねたほうがいいのではないか。親に会って心当たりがないか聞い
てみようかとも思うのだが。犬の足音に関しては他の階は関係ないようにも
感じる。それは苦情のための象徴、取っかかりであり、とにかく契約違反が、
動物の飼育が、ルール違反が、嫌でたまらない人物によるメモ=苦情=告発
かもしれない。犬の飼育に関連しての、騒音や臭いや抜け毛の不始末などで、
実害があれば別の書き方がしてあるのではないか。とってつけたような印象
も受ける一文なのだ。階段では犬の足音がしていたかもしれない。だがほぼ
週に2度ほどの私と犬の散歩で、階段の上り下りで、足音がうるさいなどと
苦情をいうものだろうか。…いや他の複数の世帯でも犬を飼育しているので、
やはり実害があると考えるべきだ。言い訳はできない。メモを書いた人物を
詮索しても、背景を思ってみても、実際は意味のないことだろう。私は自分
を加害者として認識する。その対応のみを考えなければならない。この家を
退去するか飼育を放棄するかだ。それもなるべくはやいうちに。ふだんから、
世帯間のコミニュケーションがあったなら、最初は注意されるだけですんだ
のかもしれない。悪いのは私なのだが、いきなり通報するでは対応のしよう
がない。聞く耳を持たない人物なのかもしれない。正論を、正義を振りまわ
されたら、加害者たる私は何も言えない。これは私の邪推だ逆恨みだ。もう
書かないほうがいい。もし4階の人が犬の足音がうるさくて、メモを書いた
のだとしたら(あり得ないことではない)私は謝罪をする。実際に我が家の
フローリングの床では犬の足音がするからだ。想像以上に、階下ではうるさ
かったのかもしれない。対応として可能なかぎり音を吸収するカーペットを、
床に敷き詰める。おたがい無断で犬を飼育しているから(4階では大型犬を
飼っている)これ以上の迷惑はかけないように努力をしますが、もめごとは
よしましょう。などと話をしたい。私はこれからも継続して、犬を飼育する。
こっそり。そんな都合のいいことも夢想する。犬の足音がうるさい、という
ことなら、どうしても直下の4階の世帯のことを考えてしまう。その階の隣
の世帯のご夫婦は知らないと答えていたし。気分はカフカの『審判』である。
本当に? 主人公は、何も悪いことはしていない。そう思っているが何故か
逮捕されてしまう。私は悪いことをしたが逮捕されていない。その違いだけ。
突然にシュールな現実を、身をもって体験するのは同じである。最後に死で
つぐなうのも同じかもしれない。そんな馬鹿な。




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