Lomo社の「Smena 8M」～動作に問題はない．レンズやファインダーも
あんがいきれいだ．このカメラの持病らしい、フィルム室内の内面反射の
対策として、つや消しの黒いペンキを塗ってみた．完全なマニュアル撮影．
露出の範囲はそれほど広くはない．ということで、試写を楽しんでみた．
写りは期待していた以上によかった．現在でも人気のあるカメラだという、
その意味も理解できたような気分、かもしれない．…そして私の感覚では、
この Smena 8Mはトイカメラといった認識がなく、ごく普通の撮影機器
だと思っている．個性的ですらある．レンズ：T-43 40mm/F4 の性能の
良さも実感できたかもしれない．ミスショットのない、ほぼ満足のいく？
露出の精度．被写体の陰影や質感などの再現力．ロシア～旧ソ連のカメラ
はうっかり安心できないが、じつはいいカメラが多いのが現実だろうか．
感度200/36枚撮りのカラーネガフィルムを使用．
1.寝室 曇2=1/30 4m 2.自転車 曇1=1/60 3m
3.窓 曇1=1/60 4m 4.人形 曇2=1/30 1m 5.棚 曇1=1/60 1.5m
6.洗濯 曇1=1/60 無限 7.洗濯 曇1=1/60 ？
8.寝室 1/30 4 4m 9.洗濯 1/60 5.6 3m
10.キャル 1/60 5.6 3m（手ぶれ？） 11.公園 1/125 11 無限
12.人形 1/60 5.6 1m 13.棚 1/60 5.6 1.5m
14.自転車 ？ 3m 15.鳩 1/125 16 5m
16.公園 1/125 11 無限 17.自転車置き場 1/60 5.6 3m
18.植物 1/125 8 1m 19.盆栽 1/60 5.6 1m
20. 植物 晴2=1/125 16 1m 21.盆栽 晴2=1/125 16 1m
22.隣の棟 晴2=1/125 16 無限 23.隣の棟 晴2=1/125 16 無限
（21-22=多重露光？）
Lomo Smena 8M
●形式：35mmコンパクト 目測測距 手動露出 フルメカニカル
●使用フィルム：35ミリフィルム ●画面サイズ：24x36ミリ
●フィルム感度設定：ISO/ASA:16.32.64.125.250
●レンズ：T-43 40mm/F4
●ファインダー：等倍ファインダー プラ素通し
●絞り：F4～F16（フィルム感度に連動）
●シャッター：B, 1/15～1/250秒（お天気マークに連動）
●連動範囲：EV8～EV16
●ピント：目測式（ゾーンマーク＋距離表示）
●撮影距離：1m～無限遠
●ストロボ：内蔵なし ホットシューあり
●シンクロ接点：X接点、シンクロターミナル付
●電源：不要 ●サイズ：116x78x60mm 259g
●発売：Smena シリーズは1952年に製造販売が開始．
Smena 8M は1970年～1993年にかけて製造．
当時価格は6000円ほど．
＊その他：フィルムの巻き上げとシャッターのチャージは別操作に．
原則的にフィルム感度で絞りを固定して、速度で露出を調節する
タイプのカメラだが、絞りも速度も自由に設定できる．ケーブル
レリーズも使用が可能．ボディはプラスチック製．レンズ部分は
アルミ製．Lomoのフルメカニカル・コンパクト機種．F4～16、
B,1/15～1/250"．Bと絞り／速度の独立設定ができる点では、
Agat 18Kなどより自由度が高いといえる．お天気マーク露出計付．
ピントは目測式。レンズはT-43 40mm/F4、シャープさと色ノリ
の良さには定評が． （ネット上の仕様他を転載してリライト）
