ジャンク品.安価に入手して修理に出した個体.そのフォルムにひと目
惚れしてしまった、マミヤの二眼レフカメラ「Mamiyaflex Junior」~
なんともいえずに美しいボディ.120ブローニーフィルムを使う中判機.
レンズもきれいになって、撮影のための各部の動作も問題なく機能する
ようになった.ISO400/12枚撮りのカラーネガで試写.撮影はもちろん
楽しみだ.好きなメーカーのカメラゆえに、その写りにもおおいに期待
をしながら.…そして撮影の結果はいいものだった.ただサイズの合う
フィルターが見つからなかったので、レンズ保護のつもりで取り付けた
フードがよけいだったようだ.写真の四隅の暗がりは、そのフードの陰.
いわゆるけられたという状況.フードが小さすぎた?のかな.遠景では
とくに目立つほど、その陰が写り込んでしまっていた.アマチュア的な
失敗である.いや私は確かに素人だった.言い訳も無理からぬほどに.
室内の明るくない被写体もよく描写できている.孫娘の寝姿が愛らしい.
質感も遠近感もすばらしい.最後にアップした団地内の風景のカットは、
間違えて二重露光してしまったもの.撮影を開始したばかりなのに正常
に操作したのか自分でもかわからなくなり念のためフィルムを巻き上げ
ないままに再度シャッターをチャージしてから切ったのだ.防止機構が
備わっていたはずだが不具合なのかもしれない.老化による失念なのか.
Mamiyaflex Junior
●型式::6×6cm判 二眼レフカメラ ●画面サイズ:6×6cm
●ビューレンズ:F75/3.5 ●テイクレンズ:Neocon 75mm/_F3.5
●焦点調節:前玉回転 上下連動式 ●シャッターチャージ:独立式
●シャッター:Stamina B.1~1/200秒 フラッシュシンクロ内臓
●シャッターセット:手動 ●レリーズ:撮影レンズの左側にあり
●絞り:3.5~22 ●最短撮影距離:3.5 feet
●巻き上げ:回転ノブ式自動巻き止め 赤窓でフィルムの1枚目を表示
カウンター復帰ボタンによってカウンター窓に1を出す
●レリーズ:右側面レバー 押し下げ式 ●フィルム送り:下から上へ
●巻き上げ:右側面ノブ 1枚目のみ赤窓 以降は自動
●フィルター径:? ●/フード取り付け:28.5mm 36mm 被せ式
●裏蓋:引っ掛け式 ●サイズ:82×138×100mm 975g
●当時価格:21000円 ●発売:1948年(昭和23年)
*ファインダーレンズの上部に距離目盛りと焦点深度輪を備えている。
*ピントグラスの全面が見られる大型ルーペ付。
*ファインダーフードは、片手一操作の開閉式。
*マミヤ最初の二眼レフカメラ
*オートマットAのダイキャストを流用して、先に製品化して販売
*フイルム装填時、赤窓でカウンターの1カット目のみを確認する.
以降は撮影ごとに、巻き上げノブ脇のボタンを手前側にスライド
させてから巻き上げれば、自動で巻き止めが効く方式.
*二重露光防止機構はない.二眼レフ大国でもあった日本で、最後
まで生産を続けたメーカー.そのマミヤ初の二眼レフが、マミヤ
フレックス・ジュニア.梨地の飾り板が特徴的でもあり、上下の
レンズギア連動式スタイルから安価な普及機にも思えるが、巻き
止め機構を持ちテイクレンズも4枚構成の中級機ともいえる仕様.
開発が先行していたオートマットのダイカストボディを流用した
ことで剛性も向上を.…ネットを参照に仕様などをリライトした.?
………memo
当初不明だったフィルム巻き上げ操作は、そのダイアル横に配置された
小さな巻き上げロック解除用のボタンを、手前に軽く動かすだけだった.
フィルムの装填は、1カット目のカウンターが表示されるまでは赤窓を
見ながら行い、以後は、撮影中に、ボディ横の小窓で変化するフィルム
カウンターを確認するだけ.巻き上げは自動でストップする.やや特殊
な操作はそれだけ.他は普通のマニュアル的.絞りと速度とピント調節
とシャッターチャージだけ.ウエストレベルのファインダーはなかなか
明快でよく見えている.ルーペを使えば被写体がさらに詳細に見えるし.