非常に状態のいい個体.絞りの粘り以外に、各部の動作に問題はない.
とりあえず撮影は可能で、動作確認中に知り得た限りでは、10カット
に2割3割程度で、絞りの不調が発生をする状況である.試写の結果
次第だが、このままの状態でも常用可能なカメラになるかもしれない.
修理の必要がないほど、わずかな不具合なのだとあんがい不安もなく
済まされる状態かもしれない.とにかくさっそく試写を行うことに.
24枚撮りの ISO400カラーネガフィルムで試写を.絞りの開閉に粘り
が発生している.その不具合の確率は全体のおよそ1/3だった.これ
をどう考えるか.その場合は写りはすべてがピンぼけ状.光りが乱舞
している.絞りがスローで開閉してしまうので結果的に露出も狂って
しまうのだ.正常に働いた絞りの場合は、非常にいい写りで、陰影や
色彩など問題なくすばらしい.私自身の感覚、その露出の精度が適正
な場合はかなりよい写りを期待できそう.そしてなんといっても劣化
の少ないボディゆえに、使っていて実に気持ちがいい.このまま常用
して、いつか不具合がひどくなったら、その時に修理を考えてみよう.
Konica II bm
●レンズ:Hexar 50mm/ F2.8、Hexar 50mm/F3.5
●シャッター:コニラピッドS・B・1~1/500秒
●焦点調節:距離計連動式(ダブルヘリコイド方式)
●撮影距離:1.0m~∞ ●絞り:F2.8 ~ 22
●画面サイズ:24×36 ●カウンター:手動純算式
●サイズ:137×77×67 680g
●当時価格:27000円 ●発売:1955年(昭和30年)