住まいの、玄関ドアやトイレ内の配管などが、白く塗られた。
あとは、一階から五階までの、階段の塗装が済めば、工事は
すべて終わりのはず。長かった我慢の暮らしからやっと開放
されるのだ。うれしいことだ。玄関の扉は、これまでは暗い
茶色だった。白くなって、ずいぶん明るく感じている。
朝から、強い風が吹いていた。窓ぎわに置いていた鳥かごの
ひとつが室内に飛ばされた。小鳥は無事だったが、かごの底
にたまっていた餌の殻などが、室内に大量に撒き散らされた。
ぞっとする眺めだった。腰の具合が悪いのに、掃除機を使わ
なければならなくなってしまった。うんざりである。
ガスコンロが壊れてしまった。二口のうちの、ひとつが発火
しなくなった。つまみがからまわりしている。蓋をはずして
中をのぞいたが、私には修理できそうにない。すぐには買い
替えられない。手間だが、しばらくは、コンロひとつで料理
をしなければならない。ながく質素な食生活をおくっている
ので、それほどコンロを使いこなしているわけではないが…。
不便ではある。団地サイズの都市ガス用のコンロを、ネット
などで安く、中古でかまわないので、買えるだろうか。
そろそろ梅雨が明ける。毎日の暑さと湿気で私はすでに何か
をするたびに、汗を流している。おおいにいらだってもいる。
壊れかけた扇風機が一台だけ。それで、この夏も、なんとか
乗り越えることになるのだろう。しかたなく。