そんなタイトルの小説を昔、読んだ記憶がある。
異常気象のせいで、春なのに真冬なみの寒さで,
子供たちは家にこもっているのだろうか。いや、
学校へ行っているのだ。春休みは終わっている。
新学期がはじまったのだ。私は何か感違いを?
その作品は,結城昌治の、ハードボイルド系の
ミステリィだった。若い頃,こよなく彼の小説
を愛していた。だが今,古書店では彼の作品は
ほとんど見かけない。残念だ。また読みたいが。
公園には誰もいない。ただカメラをポケットに
忍ばせた私がひとり。心身のリハビリのつもり
で歩いて、疲れてベンチでひと休みを。気分が
すぐれない時は、散歩など出来ない。被害妄想
気味になって,身がすくんでしまうのだ。あら
ゆる窓から監視されているようで。ということ
は今朝は体調がいいのかもしれない。なにごと
もなく怖れを感じずに、外にいられるのだから。