ひさしぶりに友人から電話が。おたがいの近況を語りあった後,最近は
本を読めないという話題に。精神の不調で読書にも集中できないらしい。
まさに私の悩みとおなじである。本の虫のふたりが本を読めないと苦悩
している。個人的ではあるが痛ましいことだ。本好きにとって。偶然か
シンクロニシティなのか,その日私は図書館にリクエストしていた本を
受け取っていた。どうせ読めないだろうが載せられた図版などを眺める
だけでもいいじゃないか、今は。その夜、風呂に入って本を開いてみた。
第一章の,最初の四行には、こう書かれていた…
この宇宙には一千億以上もの銀河があり,どの銀河にもざっと
一千億の恒星が含まれている。(中略~人は)この広大な宇宙
の起源について考えをめぐらすだけの頭脳と勇気を手に入れた。
そうなのだ。私に必要なのは、勇気だったのかもしれない。医者からは、
あなたはうつ病ですよ、などといわれてきたが,多くの薬を処方されて、
ふらふらにされてきたが,読書という、私にとってのライフワークとも
いえる傍観者としての使命?があったはず。世界を知るという。この本
は「ビッグバン宇宙論」というもの。最近、題名を変えて文庫化されて
いるのだ。書店で見つけて、欲しくなった科学ノンフィクション作品だ。
図書館では単行本をすでに所有しているので,同一内容の文庫本を購入
する予定はないとのことだった。文庫版は「宇宙創成」というよく意味
のわからない題名に。上下巻。ネットのオークションサイトでも見かけ
ることがない。買おうか、と思いはじめている。読書にトライしてみる。
数年ぶり?の。その試みは、私に必要な勇気なのだろう。きっとそうだ。
(単行本での読書は疲れてしまう。文庫本のほうが好きでもあるし)
………………
クラッシックカメラの本は、もしかしたら再読が出来る?かもしれない
などと考えて。つい先日オークションに出品されていたが高値になって
私には買えなかったので、図書館を利用することに。掲載をされている
古いカメラたちの写真を眺めてみた。それだけでもかなり落ちつけた。