Argus,Inc のビューファインダーカメラの「Argoflex Seventy-five 」
本来は620規格のフィルムを使う機種.120規格のロールフィルムを、
620専用の細めのスプールに巻き替えて、カメラに装填すれば撮影が
できるようになる.その作業に必須のダークバックも私は持っている.
今回は変則的に、そして気軽に撮影ができる35mmフィルムの使用で.
感度100/24枚撮りカラーネガ.露出はシャッター速度1/30秒+絞り
約F8.その組み合わせしかないので露出がかなり困難.どんな被写体
でも撮れるわけではない.撮影の場所~戸外や室内や天気によっても、
その写りは変わってくる.たぶん偶然に、適正な範囲の露出になれば、
現在でも想像以上にいい写りをしてくれるカメラ.作られて半世紀も
たっているのに,それは素晴らしいことなのだ.入手できてよかった
と実感している.…だが今回の撮影でもまたミスを.撮影の結果は別
の意味で失敗である.フィルムを装填して,すぐに3カットほど撮影
したところで,ファルムの巻き上げノブが異常に軽いことに気がつく.
きちんと装填しないままで,ノブだけが空まわりしているような感じ.
おかしいと思い裏蓋を開けてみることに.フィルムの一部が露光して
しまうが,まだ撮影を開始したばかりなので、未撮影分のフィルムの
残りは大丈夫だろうと考えていた.しかし撮影済みのフィルムはなん
の問題もなく、巻き上げ用のスプールに巻き取られていた.軽すぎる
感覚はこのカメラでは普通のことだったのだ.35mmフィルムを使用
する場合は.フィルムを交換するのはもったいないので,そのまま蓋
をして,露光してしまった数カット分ほどを、さらに巻き上げてから,
また撮影を再開.ゆえに結局7カットほどしか撮影できていなかった.
*中判フォーマットのカメラで、35mmフィルムを使ったので,
1カットごとのフィルム巻き上げ操作は、大目にしなければ
ならないから、自然ともともと撮影可能な枚数は少なくなる.
………
なんとも表現のしづらい写りに.ひどく悪くはないが.やはり露出の
範囲が極端に狭いカメラのその苦しいスペックなので、撮影場所など
や明るさなどの程度を考えなければいけない.次回の撮影に期待を.