私は、たぶん君を退屈させているのだろう。
もっと遊ぼう。散歩にも出かけよう。君のことを
大切に思う私の気持ちは、わかっているだろう?
キャルという、この子の名は『エデンの東』という小説
の主人公から。ジェイムス・ディーンが映画では主演を。
もともとは旧約聖書のカインとアベルの物語から。男の
名前なのだが、響きがいいので雌の犬にも似あうと思い。
今日は祝日。何の日だろうか。建国記念日だった。午後
からは晴れるようだから、キャルと散歩に出かけようか。
その前に午前中のうちに、鳥かごの掃除と盆栽に水やり。
寝室には掃除機をかけよう。だらしない日々がつづいて
いたので、今日はなんとか奮起したい。生活をよりよい
意識と行動に切り替えられれば、明日からも少なくとも
しばらくの間は、いい日が継続できる。そうだろう?
図書館からメール。昼前に、予約していた本を受け取り
に行くことにした。カメラを持って。ゆっくりと歩いて。
本がたくさん準備されていた。写真関連と他のジャンル
のノンフィクション。雨が降ってきたので、帰りはバス
に乗った。晴れの予報は何だったのか。濡れてしまった。
日の丸も雨に打たれていた。風も吹いてきた。
家に帰り着いてインスタントのコーヒーを飲んでいたら、
窓が輝きはじめた。ようやく空が晴れてきた。キャルと
の約束どおりに、夕方には散歩に出かけよう。リードを
はずして君を走らせてやりたいが、人がいるのでそれは
無理だ。なるべく長く歩くから。そして夜は、私の時間。
詩人ランボーが撮ったとされる写真をめぐる話。黒死病
の調査。おおいに期待している。どちらを先に読むか?
写真~カメラ関連ばかりの読書では、もう満足できなく
なりつつある。本の虫たる自分が復活しつつある。