また感動の写りだ。ペンタックスの古い一眼レフカメラ「SV」～完全な
マニュアル撮影の機種。露出計は内蔵されていない。ゆえに電池も不要。
レンズは普通のF1.8。暗くはないが明るいわけでもない。シャッターの
速度は1/1000秒まであるが，めったに使わない。高速シャッターを多用
すれば故障してしまう可能性があるし，感度100のカラーネガフィルム
を使うかぎり、必要のない速度だから。絞りもf/16までしかないのだし。
これで撮影は３度目だろうか。そのすべてで最初のカットが、半分しか
写っていない。フィルム装填時の空シャッターをもうひとカット分ほど
多く切ったほうがいいのだろうか。不安な現象である。気になっている。
しかし撮影の結果は素晴らしいものだ。被写体の質感や色彩などが見事
に再現されている。実際の眺めよりもさらに現実感がありそうな。あん
がいコンパクトなサイズもいい感じだ。これからもこのカメラを、私は
もっと使い込んでゆきたい。ファインダー内はクリアで，各部の操作も
スムーズに行なえる。レンズをはずせば、ミラーにやや汚れが見えるが，
ふだんは目につかない部分なので、ほとんど思い出すこともない。撮影
に悪い影響もない。簡易ではあるが、オーバーホールをされている個体
らしいので，とうぶんは問題なく不具合も起きずに？使用できそうだ。
たしか高校の登山部の先輩が山にいつも持ってきていたカメラが，この
SVの後継機の、露出計を内蔵したSPではなかっただろうか。若いころ
の私はキャノンやオリンパスのほうが好きだったので、それほど気には
ならずその使い込まれたカメラを見ていた。すでに数十年？も前のこと。