読書をすることができなくなってしまった。
本を手にしても読み進めることができない。
私にとっては,これが,うつ病を象徴する
ことがらである。2年近く、読んでいない
のではないだろうか。文章にも集中ができ
ないのだ。さみしい。かなしい。幼いころ
から本の虫だった私にとって,この症状は、
まさに拷問でもある。散歩の途中で古書店
によって,いつかは読めるかもしれないと
感じた本は、すでに何冊も買っているが…。
街のDPEショップにフィルムの現像を依頼
している間に,近くのビルの中にある大型
書店に行ってみることに。ひさしぶりの本
の眺め。夏には夏のコーナーが。原爆投下
や終戦記念日などの戦争に関する書物たち。
だが、わずかばかりの関連本があるばかり。
以前は,といっても、いつのころか、自分
でもよくおぼえていないが,フィクション,
ノンフィクションを問わず,多くの戦記物
が書店には平積みされていたが。あの戦争
のことを、誰も知りたがらないのだろうか。