blueな日々

( Art で逢いましょう)

家族のこと

2009年07月31日 | 読書メモ
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『アンジェラの灰~上下巻』
 フランク・マコート・新潮社(2003.12)
飲んだくれで愛国主義者で生活能力皆無の父。家族のために身も
心も削り、涙に明け暮れる母アンジェラ。子供たちは次々に病に
かかり…。でも生き残った者たちは空腹にめげず仲良く、たくま
しく生きる術を身に付けてゆく。そしてみな、父が大好きだった。
1930年代のアイルランドのある町を舞台に、極貧の一家の日々の
暮らしと少年の心をユーモアたっぷりにつづる、回想録の傑作。

『アンジェラの祈り』
 フランク・マコート・新潮社(2003.11)
回顧録の傑作『アンジェラの灰』の続編。極貧のアイルランドを
逃れて19歳で渡米、苦労の末に著者は教師となり、母アンジェラ
を看取るまでを、変わらぬ名人級の筆致で描く。

『ルーツ~全3巻』(30年?ぶりの再読)
 アレックス・ヘイリー・社会思想社(1978.3)
18世紀のなかば、生まれ育ったアフリカのガンビアから奴隷船で
連れ去られ、アメリカ南部の奴隷商人に売り渡された黒人少年の
クンタ・キンテ。アメリカで待っていたのは、人種差別、過酷な
労働、そして理不尽な暴力だった。クンタ・キンテとその子孫の
運命をたどることで、血と汗と涙によって彩られてきたアフリカ
系アメリカ人たちの歴史を生々しく描く。まさに彼らのルーツを
探る壮大な物語であり、人間ドラマの最高峰。

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家族たち。そのさまざまな歴史。私がほとんど知らないもの。
責任を放棄した人に(家族への)愛情があったといえるのか。
「アンジェラ~」は主人公の内面が、よく見えてこないのだ。
「ルーツ」は単調だった。そして、もっと長くてもいいのに。
家族に関しての作品は山口 瞳の「血族」「家族」がよかった
と記憶している。また読んでみようかと思う。




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