blueな日々

( Art で逢いましょう)

うまくいかない~Olympus Pen:Half Sise,Zone Focus,mentenance

2014年06月19日 | ●Camera:Half,Toy,etc
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ハーフサイズカメラの名機 Olympus「Pen」~私のその初代機は、ながく
使ってきたが、レンズ内部の曇りや汚れ?が気になっていた.ほとんどが
いい写りなのだが、逆光ぎみの被写体になると、ぼやけた頼りないものに
なってしまう.光の屈折などのよくない作用だろうか.そして今回ついに
分解して清掃をしてみることに.作業は困難ではなく、アマチュアの私で
も失敗することはないはず.ネットで調べた限り難しいことはなさそうで.

レンズの清掃はわずかな分解で済んでしまった.傷はなく、経年の劣化に
よる汚れや曇りだけだったらしい.かなりきれいになった.これで逆光で
の写りも格段によくなるはずだ.ついでにボディのトップカバーを外して、
ファインダーの内部の清掃も.曇っていたので操作感がよくなかったのだ.

不思議な作り方で、ファインダーのブロックごと、トップカバーの裏側に
配置されていた.しっかりと組み込まれていたので、ごく表面だけの清掃
しかできず、内部までは無理だった.さらに分解が必要だったから.無理
はしたくなかったのだ.壊してしまいそうで.ゆえに少しだけクリアに.

うれしく感じながら、カメラを組み立て直してみると、何故かシャッター
が切れなくなっていた.その後、巻き上げ操作の途中でふいに切れて絞り
が開閉する.何度やってもそうなる.いやな感じになってきた.ふたたび
分解して、不具合の原因を探してみる.だが私にわかるはずもない.撮影
自体は、かなり変則的にはなるが、可能なようす.…シャッターを切って
から~なにも起きない~ファインダーを覗いて構図を決め、巻き上げノブ
をまわす.するとふいにシャッターが切れる.撮影ができる.そんな面倒
な操作で.ただ手ぶれが心配.巻き上げの操作中はカメラが動いてしまう
からだ.…そんな残念な事態だが、撮影を行ってみた.そしてやはり多く
のカットで手ぶれが起きていた.変則的で突然起きるシャッターが切れる
瞬間にも注意深く慎重に、フィルムの巻き上げ操作をしたつもりだったが.


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Olympus Pen
 ●レンズ:D.Zuiko 28mm/F3.5 3群4枚 ●絞り:2.8~22
 ●シャッター:コパル#000 B.1/25~-1/200秒 バリオ式 X接点
 ●焦点調節:Single Helicoid 0.6m~無限 目測式
 ●ファインダー:逆ガリレイ採光式 Blight Frame 0.5倍
 ●フィルム送り:Rear Winding Self Cocking Type
 ●フィルター径:22.5mm ●サイズ:108×68×39mm 350g
 ●当時価格:6000円 ●発売:1959年(昭和34年)


感度400/24枚撮りのカラーネガフィルムの半分を使用.×2=48枚.
シャッター不良.巻き上げ時にシャッターが切れる.
30枚ほど撮影できたはず.(残りは、Repo black body で)

写り自体はたぶん、逆光ぎみの被写体でも問題なくよく写っているはずだ.
コントラストも強まった印象.レンズの劣化についてはこれで改善できた
と思う.安心できた.だが予期しなかったシャッターと巻き上げの不具合
はどうしたものか.このままでは実用にはならないだろう.手ぶれの不安
がつきまとってしまう.撮影自体も、私は楽しめなくなってしまうはず.


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………
あきらめきれずに、以後も、何度か、分解して、異常を改善しようとした.
だがやはりうまくいかない.そしてそれからこのカメラのことは考えずに、
二月ほども放置していただろうか.この春の終わりに、私はふたたび手に
してみた.今度は分解はしないで、絞りリングの絞りの数値を変えながら、
シャッターを切り~なんの変化もない~巻き上げ操作を.するとその途中
でシャッターが切れる.絞りが開閉する.異常事態に変化はなかった.
だが私は懲りずに何度もその操作を.絞りをBにしてみる.シャッターを
押している間、絞りが開いたままになる操作.…何度か繰り返していると、
シャッターボタンを押した瞬間に、シャッターが切れて絞りが開いたでは
ないか.それは本来の正常な動作だった.普通に撮影ができる状態に復帰
をしたのかもしれない.  (詳しくは、次の撮影時の記録で)




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