古い時代の、中判カメラ「Agfa Isolette」～修理した後，はやくもその
数回目の撮影．本来使用する120規格のブローニーフィルムではなくて，
気軽に撮影することができる、35mmフィルムを使い変則的に．今回は．
このカメラは、ドイツのミュンヘンのアグファ社よりシリーズで複数の
機種が製造されたもの．1938年頃に発売．そのファーストモデルがこの
Agfa Isolette．折りたたみ式の蛇腹＝スプリング式の中判カメラ．撮影
フォーマットは 6x6cm 12枚 or 4.5x6cm 16枚撮影できる．今年の春に
入手した個体．レンズは Apotar F85mm/f4.5．ピント合わせは目測式の
メーター表示．これは分かりやすいからいい．撮影可能な最短距離1m～．
シャッターの速度は T/B/1～1/175秒まで．絞りは F4.5から32．速度は
高速側はないが絞り込めるので，感度400のフィルムにも対応可能なはず
だが、今回は感度200/36枚撮りのカラーネガを使って．気楽に楽しく．
またいい写りでうれしい撮影の結果．たまに露出の失敗やフィルムの巻き
上げを忘れて多重露光になってしまったカットもあるが，ほとんどは問題
なく素晴らしいカット．陰影も質感も色彩も素晴らしい．カメラが作られ
はじめてそれほど時間がたっていない初期の頃の機種なのに劣化が少なく，
きちんと機能して写りもいい．なんとなく不思議に感じてしまう．レンズ
が極めていいのかもしれない．そんな印象．6x6cmの正方形規格のカメラ
ゆえ，そこに35mmフィルムを通して撮影をするので，上下あるいは左右
が切れてしまう．本来の正方形のつもりで被写体を考えていると，35mm
ではたとえば愛犬のカットのように思わぬ場所で写っている範囲が途切れ
てしまうことも．慣れてしまえばなんの問題もないのだが．まあ面白いし．
