Lomoの原点であるという35mmカメラ「Smena」~ロモ社やカメラ自体
を私はまだよく知らないが、その初代機にセルフタイマーとストロボ接点
が追加されたモデルの「2」 このカメラにはフィルムの巻き戻し機能が
ついていない.撮影終了後には面倒でも暗室かダークバッグでフィルムを
自力で巻き戻すことになる.旧ソビエト連邦の35mm簡易カメラ.Lomo
という名称はロシアにあるレニングラード光学機器公社という会社の略称
らしい.数々のトイカメラやフィルムなどを作っているのだろうか.
Smena2
●焦点距離:40mm ●解放F値:F4.5
●シャッター速度:B,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200
●距離調節:目測、回転ヘリコイド ●最短撮影距離:1.3m
●絞り値:F4.5,5.6,8,11,16,22~クリック感はどこにもない
●ファインダー:逆ガリレオ透視式 ●シャッター:セットレバー式
●シンクロ接点:あり ●セルフタイマー:あり
●サイズ:W120×H74×D58mm,290g ●製造:1953~1961年
昨年の春にオークションで安価に入手.そしてすぐにお気に入りのカメラ
になって,すでに何度か撮影を.とりあえず動作に問題はなく、いい写り
をしていたが,やがてさまざまな操作において、あるいは写りでも,時折,
不具合が発生するように.歴史的なカメラだし旧ソ連で作られたものでも
あるので,やはり問題も起きるのだ….昨年末に行った撮影ではフィルム
の巻き上げ時に、フィルムがギアに巻き込んで,無理に操作をつづけると,
千切れてしまう.そんな現象が.1カット撮影毎に巻き上げのストッパー
を解除させる動作が必要になる仕組みで,古いカメラにはよくあるのだが,
その機構で不具合が起きやすい.コダックの機種でもおなじような現象が.
仕方なく途中で撮影をやめて,裏蓋を開け,巻き上げも巻き戻しも不可能
になった、どうしようもなくなったフィルムを手で解きほぐすことに.
なんとも不自由で不思議なカメラ….その内部をじっくりと眺めてみたが,
私に不具合の改善策など見つかるわけもなく,シャッターのチャージから、
撮影,その次の、ボタン操作でのフィルム巻き上げストッパーの解除など,
ていねいで確実な操作を心がけてみることに.そんな対応しかできないし.
さっそくまた新しいフィルムを装填して撮影を.昨年末から新年にかけて.