通院時，腰や精神の具合がそれほど悪くなければ，すこし歩くこと
にしている。バス停ふたつ分ほど。それ以降はバス代が百円均一で
乗れるし。小さな川沿いを歩くことも多い。その道の先で橋を渡れ
ばバス停があるからだが。何年もこの道を歩いてきたが，先日はじ
めて？川の流れを眺めた。静かなせせらぎ。浅い水深。川幅も広く
はない。水道管らしきものが土手に沿って伸びていた。扇形の金属
の錆びた物体は進入禁止のためのものだろうか。私が子供だったら，
逆に，ここで遊んでみたいと思うのではないだろうか。そういえば
昔，海に近いところに，ため池があって，そこに浮かべられた多く
の木材があって，その上を歩く遊びをしていたら，足を滑らせて水
の中に落ちてしまった。さいわい池は浅くて溺れることもなく私は
間もなく陸地に這い上がることができた。濡れたままの服装で家へ。
10歳前後のことだったろうか。死亡事故だったとしてもおかしくは
なかったはず。運がよかっただけなのだ。水の事故に関しては冬休
み中の小学校で何故かプールで溺れていた幼児を助けたことがある。
校庭で遊んでいたら，別の幼児の悲鳴で、水が張られたプールに誰
かが落ちたと気がついたのだ。助けに行った。その後，私は学校で
表彰された。新聞の地方版でも記事になった。若いころの私の写真
も掲載された。記者に指示をされてプールの縁に立って，私は水面
を指差していたような。そんな写真。しばらく家に保存していたが。