その、Olympus μ[mju:]が届いた。いいデザインだ。
オークション出品者の商品説明のとおりに、ストロボが
発光しない以外は完動品だった。使用感がかなりあるが、
その安価な値段を考えれば、これで充分だとも思える…。
(ストロボを発光しない撮影が、私の好みでもあるし)
非常にコンパクト。美しいフォルム。ただ年代をへて?
いるだけあって、連続での撮影にやや無理があるようだ。
ワンカットずつ、あちこちの被写体を、のんびりと撮る
ぶんには、なんの問題もない。このカメラはそれでいい。
感度200のフィルムを装填。試写を。おもに室内で撮影。
ストロボが故障して発光しないとわかっているので、他
のコンパクトカメラのように、電源を入れて、いちいち
発行禁止に設定し直さなくてもいい。ストレスがないと
いうことだ。ひどい暗がり以外、少々暗い被写体であれ、
遠慮なしに撮影を。カメラを向けよう。手ぶれだけに気
をつけて。光と闇の境い目も、このカメラで捉えたい。
ふだんは、使わないときは、こんなふうに。使い込まれ、
細かな傷が多数ある。これからは私がだいじに。ボディ
はつや消しの黒がよかったと思うのだが、プラスチック
のテカリが気になるというわけではない。もっとはやく
から使っていればよかった。とてもいいカメラだ。
(以上は,この夏に書いていたもの)
写りはよかったというべきか。ストロボが故障している
のに、うす暗い室内でも、レンズが暗がりにわけいって,
よくがんばったほうだろう。これらの写真の暗さに、私
は違和感がない。好きな雰囲気なのだ。写真の色あいが
微妙におかしいのは使用期限切れのフィルムのせいか。
気軽に、外出に持って出かけられそうなコンパクトさも
いいのでは。たぶんこれからも、この個体の存在を思い
出せば、好んで使いつづけるカメラになるだろう。