というわけで，ヤシカの古い時代の一眼レフカメラ「FFT」の試写である．
低速シャッターでミラーアップ状態になって，ファインダー内部が真っ暗
になっていたが，次を高速～1/500か1/1000秒で撮影すれば正常に戻る．
ずいぶんと手間はかかったがミスをしたカットはなかった．そしてピント
はやはり微妙に狂っていた．近くでは問題ないが数メートル先から無限遠
までが甘いものに．ボディ側のどこかに異常があるのだろう．これは私に
はどうしようもない．マニュアルでの露出に問題はなかった．シャッター
速度と絞りは正常に機能しているようだ．不具合が起きているカメラでの
試写だったので，フィルムは十年近く前に、使用期限が切れた古いものを
使ってみた．撮影の結果はすこし発色に違和感が．色彩の再現がおかしい．
だがこのことは、撮影の前から織り込み済みなので、不安は感じていない．
そんな状況であっても，写りはいい．やはり名玉レンズのようだ．おなじ
M42マウントのカメラに装着をして，たとえばペンタックスのSVなどに，
撮影を楽しめそうだ．動作の確認をしてみたが，ピントをはじめ，機能に
問題はなかった．別のメーカーのレンズとボディを組み合わせて撮影する
のははじめてのことではないだろうか．今回のFFTの入手はボディにやや
不具合はあったが、どうにか使えた．結局はいい買いものだったらしい．
