山肌を越え、スロートレインが転がり落ちる
黒煙が渦巻き、轟音が谺し、影が視界を塞ぐ
胸が怒りで震えながらも気がつけば車窓の私
どこへ連れてゆく 眠れば必ず朝が来るのに
ここで目が醒めた。今朝のこと。夢で見たイメージ
に近いビジュアルはないかとMac内を探してみた。
夜。友人からのメール。誰もが私を許してくれた。
甘えの構造が私の問題。謙虚に厳しく律すること
こそが私の後半生を形成するだろう。出来るのか？
変な夢ばかり見始めたこの頃。しぶとく私を追って
くる懐かしい亡霊たち。色彩も鮮やかに。
「飲まずにはいられなかったんだよ」
なんてことは、もう言えないだろう。
こんな私にも心ある人たちがいてくれるのだから。
SOSのサイン。あるいは声なき叫び。遠くの灯り。
頬杖をついていたら、犬が首を傾げ私を見ている。
何かへん。とでも感じているのか。
「へんじゃないよ。いつもの私だよ。キャル」
ただ、気持ちが変わり始めているだけさ。
この写真は、180度回転。モノクロに変換。
Nのセルフポートレイトだ。私には夢で見た
SlowTrainにも、宇宙に浮かぶ惑星（土星の
ような）にも、一枚の巨大な絵にも見える。
じっと注視すれば、拡散して弱気になりがち
だった私の意識が中心点に集まってきそう。
SF的で不思議な感覚。救いも感じる。
横になっていたが眠れずに、また机に向かう。
午前２時。ネットでラジオ（NHK）を聞く。
短かすぎる睡眠時間と空腹な日々。ワインの
味を憶えたし禁煙は無理。人と話をしたい。
倦怠感。こわばった身体。生気のない目。
…駄目だ。もう一度、横になろう。
生きるリズムを取り戻したい。
新しい気分で目覚めたい。