こちらも相当に古い時代の、コニカの一眼レフカメラ「FP」~動作品だが
ファインダー内部にひどい曇りや汚れがある残念な個体.前回の撮影では、
シャッターを切ろうとしてもなんの反応もない.レンズをはずしたら突然
切れた.動作に不具合が発生したのか.いろいろ部品などをいじってみた.
なんとか正常動作に復帰しないものかと思いつつ.するとプレビュー絞り
込み測光用のボタンを押しながら、シャッターを押すと、不思議となんの
問題なく切れることを発見.故障したカメラが復活してくれたような気分.
Konica FP
●マウント:コニカFPマウント~ARマウントは装着できない
●レンズ:KONISHIROKU HEXANON 1:1.8 f=52mm
●シャッター:B・1~1/1000秒 機械式縦走行金属幕シャッター
コパルスクエヤ、メタルフォーカルプレーンシャッター
完全自動絞り、プレビュー機能あり
●フィルム:135サイズ ●焦点調節:マニュアル
●シャッター コパルスクェアー、B・1~1/1000秒
●フィルム給送:手巻 ●サイズ 145×102.5×49mm重量 765g
●発売時価格 34,800円 ●発売年月 1962年09月
状態のいいもの、すこしよくないもの.2本持っている同社の、Hexanon
52mm/f1.8という、けっこう有名なレンズを使って撮影してきた.写りを
比べてみたいと思い.前述のシャッター関連の不具合そして改善?の検証
とともに、この春に、分解清掃を.ファインダー内部の曇りや汚れも気に
なっていたからだ.プリズムの腐食、ファインダーの汚れ.レンズ~光学
部分からの被写体の光を受け止め、撮影者=私の目に届ける.撮影の感触
にとって重要な箇所.あんがいきれいに改善できた.そしてようやくこの
秋になって、あらためて試写を.…これまでは経年の劣化などで、なんと
なくうす汚れたカメラだ、といった否定的な印象もあった、そんな個体な
のだが、今、何故か不思議と、きれいな状態に甦ってくれた.ボディ全体
もいい状態に見えてきて、愛着が増しそう.これもメンテナンスの効用か.