ゆるく

あるいはゆるく垂れ下がった電線だ。またあるいは私のように。
病気でもしているかのごとく脱力して。しっかりしろよ。この
ままでもいいのか。問いかけはいつのまにか、なさけない電線
へなのか私へなのか、もはやわからなくなってしまう。ともに
弱りきっていることはわかる。この世の端にぶら下がっている。
それでも生きて。やがて成すことがあるかもしれないと信じて。